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「サッカーはチームスポーツだけど…」遠藤航がバイエルン戦で実感したこと

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バイエルン戦を終えて帰国したMF遠藤航

 ブンデスリーガでデュエル勝利数1位をキープする日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)が、「個の力」で韓国に打ち勝つ覚悟を示した。

 リーグ9位につけるシュツットガルトにおいて開幕から26試合連続先発中の遠藤は、相手が退場者を出しながら0-4の完敗を喫した20日のバイエルン戦を振り返り、こう言った。

「正直、バイエルンと試合をしていると、サッカーはチームスポーツだけど、やっぱり『個』だなと。それを実感する試合だった。相手は退場したあとブロックを敷いてカウンター狙いだったけど、前の4人で攻撃が完結できるような展開だった。そういう意味では今、自分がトライしているデュエルとか、個を磨くとかは、世界で戦ううえで改めて大事だなと感じた」

 バイエルン戦は後半32分で途中交代となったが、今季はリーグ戦26試合中24試合がフル出場。キャプテンマークを巻く試合もあるなど、ドイツで一目も二目も置かれる存在となっている。それだけに「バイエルンに負けた悔しさというのは、明日の韓国戦でもしっかり表現したい」と力を込めて言う。

 一方、韓国戦はこれまでボランチでコンビを組むことの多かったMF柴崎岳が不在。今後、遠藤が中盤の軸になっていけるかを試される試合にもなる。当然、指揮官からの要求レベルもさらに高くなる。

 森保一監督は会見で遠藤について「一緒に組む選手とお互いの良さを発揮できるような関係性を持ってプレーしてほしいし、だれと組んでもプレーできることを見せてほしい。ポジション的にもチームの中心としてプレーするわけだから、守備の選手とも攻撃の選手ともつなげられるように、チームを機能させるようにプレーしてほしい」と指摘。期待の大きさをうかがわせた。

 もちろん、そこは遠藤自身も自覚しており、チームメイトの特徴を把握するための観察は常に怠っていない。チーム力を上げ、個の力を示す。韓国撃破に遠藤のプレーがカギを握る。

(取材・文 矢内由美子)

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