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「緊張より楽しみが強かった」A代表デビュー! 24歳DF小川諒也が左SB争いに名乗り

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DF小川諒也(FC東京)

 将来を嘱望されてきた183cmの大型サイドバックが、日本代表としての第一歩を踏み出した。A代表デビューから一夜明けた26日、DF小川諒也(FC東京)は「思ったより緊張はなかったし、周りの選手が上手かったのでやりやすく、スムーズに試合に入れた」と振り返った。

 初招集という立場で迎えた韓国代表との国際親善試合。出番は後半21分に訪れた。「ワクワクしかなかった。試合に出られることがすごく嬉しかったし、緊張というよりは楽しみな気持ちが強かった」。昨年の欧州遠征で元チームメートのDF室屋成が着けていた3番を背負い、日産スタジアムのピッチに立った。

 フィールドに入るとDF吉田麻也(サンプドリア)から左胸を叩くジェスチャーで鼓舞され、さらにモチベーションは高まった。「気合が伝わってきたし、代表の一員として試合に出るならしっかり気持ちを持って戦わないといけないと感じた」。2点リードの状況だったためリスク管理に気をつけながらも、持ち味も踏まえて「攻撃的にいきたい」と奮起。攻撃参加から惜しいクロスも供給した。

 森保ジャパンが2018年に発足して以来、五輪世代中心で臨んだコパ・アメリカやE-1選手権を除いても、左サイドバックで出場するのは7人目。FC東京の大先輩にあたるDF長友佑都(マルセイユ)が主力の地位を保っているが、2番手争いは全ポジションの中でもとりわけ熾烈だ。

「左利きということで視野は広がると思うし、左足から出るのと右足から出るのでは受けられる幅が違うと思う。とくに攻撃面で左利きである強みを生かしてやっていきたい」。

 そうした特長を持つ小川にとって、代表デビューはサバイバルの中に身を投じる第一歩となった。「左サイドバックはなかなか定着というか、決まったメンバーがいないと思うので、自分が入っていけるようもっともっとアピールしないといけないし、もっともっと積極的に印象に残るようなプレーをしていきたい」と決意を語る。

 そのためには、海外組が中心を担う日本代表の基準に、自らを適応させていく必要がある。「練習での集中力、切り替えの速さ、練習の質は全てが高い。集中力がすごく高いと思った。吉田選手は常にチーム全体のことを考えているし、誰かがミスをしてだらっとなっても、すぐに次、次!となっている」。そう代表チームの練習に刺激を受けた小川は「東京に帰ってからもチームにもたらしたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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