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マラドーナ氏死去後初の代表戦…全員が10番のユニフォームを着て入場「奇妙な感覚だった」

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特別なユニフォームを着て入場したU-24アルゼンチン代表の選手たち

[3.26 SAISON CARD CUP 2021 U-24日本 0-1 U-24アルゼンチン 東京ス]

 U-24アルゼンチン代表の選手たちは、昨年11月に急逝した母国のレジェンドであるディエゴ・マラドーナ氏を悼み、全員が「#graciasdiego」などと描かれた背番号10のユニフォームを着てピッチに入場した。

 試合前には黙祷も捧げられ、フェルナンド・バティスタ監督は試合後の会見で「少し奇妙な感覚だった。ディエゴは私たちにとって偉大な英雄であり、彼のシャツを着て、ああいった形で追悼できたのは感動的だった」と指摘。マラドーナ氏が亡くなってから男子のアルゼンチン代表チームが試合をするのはこの日が初めてだったといい、「彼をしのぶという意味ではすごく良いことだったと思う」と感傷に浸った。

 試合では過去に2度の金メダルを獲得し、東京五輪でも金メダル候補とされる南米王者が、その力をまざまざと見せつけた。球際の激しさ、切り替えの速さでも日本を凌駕。前半21分に先制すると、終盤はセーフティーな試合運びで日本に反撃を許さず、きっちり逃げ切った。

「最後の25分、30分はおそらく疲労を感じるだろうとは思っていた。移動もあったし、少ない時間しか準備ができなかった。多くの選手は週末にプレーして、日本に旅してきている。最後、疲労を感じるのは想定内だった。結果だけでなく、チームの機能という点からも良い試合ができたと思う」

 中2日で今度は北九州で日本と再戦する今遠征は、コロナ禍の中で迎える東京五輪のシミュレーションにもなる。「7月から8月にかけて何とかこの状況がよくなっていてほしい。ワクチンを接種した人が増え、こうした状況がよりコントロールされていることを世界中の人が願っている。東京五輪も無事に開催されてほしいと思っているし、日本には安心して来れるだろうと思っている。パンデミックの状況がよくなっていてほしいというのは、日本だけでなく、世界中に共通する思いだ」と、無事に大会が開催されることを願った。

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