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「まだ発展途上」。U-24日本代表キャプテンMF中山雄太が感じた“最後のところの差”

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キャプテンマークを巻くMF中山雄太(ズウォレ)

[3.26 SAISON CARD CUP 2021 U-24日本 0-1 U-24アルゼンチン 東京ス]

 五輪金メダル2度、東京五輪南米予選1位の強豪を相手に、厳しい現実を突きつけられた。19年10月には対U-22ブラジル代表に3-2で勝利するなど手応えもつかんでいたU-24日本代表だが、この日は0-1というスコア以上の差を感じさせられた。

 キャプテンを務めるMF中山雄太(ズウォレ)は、「完成度で言えばまだまだ発展途上」と現実を受け入れた。

 ゴールに近づけば近づくほど、質の差が広がった印象だ。0-1とされた後は日本がチャンスをつくる場面が増えたが、遠めのシュートはフリーで打っても枠を大きく超えてしまう。ゴール前で混戦状態に持ち込んでもボールを押し込むことができない。

「僕らも何度かゴール前で惜しいチャンスをつくることはあったが、最後に体を投げ出して体を当ててきたり、ゴール前1mくらいのところのこぼれ球を押し込めなかったの場面があった。失点シーンは(日本の守備の)枚数は足りていたが、シンプルに打たれた」

 中山が言うように、最後のところで違いを出させてしまった。だが、「金メダルを狙う」という目標を下げるつもりはないからこそ、「そこはしっかりと超えなければいけない課題だと思う」という。

 幸いなことにアルゼンチンと中2日でもう1試合できる。相手は中を固める守備をしてくる分、サイドが手薄になるという発見もあった。「結果をしっかりとかみしめて次戦に生かしたい。結果を残さなければ意味がない。次は勝利を」。キャプテンが誓った。

(取材・文 矢内由美子)

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