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麻也、冨安の高すぎる壁…海外への思い語ったDF畠中「早くそのレベルに到達できるように」

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DF吉田麻也(サンプドリア)

 現在の日本代表において、両センターバックのレギュラー争いはDF吉田麻也(サンプドリア)とDF冨安健洋(ボローニャ)が磐石の地位にある。それでもDF畠中槙之介(横浜FM)は「レベルとしてはまだまだ全然追いつかないけど、それでもお手本としてやっていくことが必要」と高い壁と謙虚に向き合い、日々スキルアップに取り組んでいる。

 畠中はアジアカップの2019年3月に行われたキリンチャレンジカップでA代表デビューを果たして以降、国際Aマッチ7試合に出場。着実に出番を積み上げてきたが、それらはいずれも吉田が体調不良や招集制限により不在の試合だった。

 25日の日韓戦でもDF中谷進之介(名古屋)とともに出番はなく、「球際と粘り強さ、勝利にこだわる気持ちが強く感じられる試合だったので、自分もピッチに立ちたかった」と振り返った。また30日のカタールW杯アジア2次予選のモンゴル戦に向けて「自分は試合に出られていないので、ここで出られたら、この間選手から受け取った気持ちを出せるように頑張りたい」と前を向いた。

 そういった形で今後代表チームで出番を増やし、存在感を高めていくためには、欧州組の高い壁を越えていくしかない。二人との実力差を率直に認める畠中は「国内組、海外組と言われるのはいまはしょうがないけど、早く海外に行ってプレーしたいという気持ちはあるので、早くそのレベルに到達できるように頑張らないといけない」と強い成長意欲を語る。

 また、Jリーグで戦う中でもできることはあると考えている。

「彼らから学ぶことはすごくたくさんあるので、今回の代表合宿だけでなくマリノスに持ち帰ってからもしっかりイメージしながらプレーすることで、成長につながると思うので、とても意識してやっている」。

 学んでいるのはピッチ上のパフォーマンスだけでなく、チームにおける影響力の部分。畠中は「戦うところで言えば球際の厳しさ、相手との駆け引きは学ぶことが多い。また麻也くんはキャプテンシーというか、モチベーションを上げる一言、二言で気持ちをまとめるのが上手なので、見習っていきたい」と語る。

 さらにはFW大迫勇也(ブレーメン)、MF南野拓実(サウサンプトン)、MF鎌田大地(フランクフルト)らマッチアップする主力組からも日々刺激を受けている。

「ディフェンスとの駆け引き、タイミングの外し方、ボールの受け方ひとつとっても、Jリーグとは全然違うので上手いなと思う。自分にとって、いい練習相手というか、これからにとって経験値を得られるので、練習をしていてもすごく楽しい」。

 その中でも「体を張ることやビルドアップで相手のタイミングをずらしたり、前進するときのボールを運びは通用すると思っている」と手応えも感じているという畠中。「Jリーグでは負け知らずになるくらい、絶対に負けないという気持ちでやらないといけない。幸いなことに(Jリーグには)トップレベルの外国人選手がいるので、そこでしっかり戦って、圧倒できるようにならないといけない」と高い基準を見据えていた。

(取材・文 竹内達也)

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