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18歳守護神がデビュー戦で今季初の完封もたらす、柏GK佐々木雅士「落ち着いてできた」

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アカデミー出身、年代別代表にも選出されている柏GK佐々木雅士

[3.27 ルヴァン杯グループC第2節 浦和0-1柏 埼玉]

 文句なしのプロデビューだった。韓国代表に選出された正守護神のキム・スンギュがチームを離れている状況で、柏レイソルのGKとして先発したのは、ルーキーの佐々木雅士だった。

 今季の公式戦は全試合で失点しておりこれまで1勝6敗。直近のリーグ戦まで4連敗中とチームが不調を極める中、18歳のGKは「今シーズン無失点がなかったので、自分が出てなんとかしてゼロにおさえたい」と浦和戦に臨んでいた。

 奇しくも浦和のGKとして先発したのは、19年U-17W杯のチームメイトであり、同学年のGK鈴木彩艶。3月2日のルヴァン杯・湘南戦(△0-0)でいち早くプロデビューを飾っていた鈴木とともに、セービング、ビルドアップでも安定したプレーを披露した。1点リードの後半アディショナルタイムにはDF明本考浩のシュートをセーブし、デビュー戦で完封勝利を飾った。「気負いすぎることなく、いつもどおり落ち着いてできた」と佐々木は90分を振り返った。

 スタメンに抜擢したネルシーニョ監督は、「将来有望な選手」と評価している。「落ち着いて試合への準備をやってくれていた。クオリティの高い選手だと改めて実感」と公式戦5試合ぶりの白星に貢献したGKを讃えた。

「80点」とこの日のプレーを自ら評した佐々木。定位置をつかむためには、日韓戦にも出場したキム・スンギュという壁を越えなければならない。「今日はゼロでおさえましたけど、練習からシュートを止めないと。その部分をもっと高めていかないと、序列は上げられないと思います」。アカデミー出身の期待のGKは、前を向いた。

(取材・文 奥山典幸)
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