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目標に変わった東京五輪…U-24日本代表抜擢の17歳DF中野伸哉が語る野心「プレッシャーはない」

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U-24日本代表に初招集された17歳のDF中野伸哉(鳥栖U-18)

 意識していなかった東京五輪が目標に変わった。U-24日本代表に初招集されたDF中野伸哉(鳥栖U-18)は2003年8月17日生まれの17歳。東京五輪の次に予定されているパリ五輪(01年生まれ以降が対象)の出場資格も持つ新星が、97年生まれが最年長のチームに大抜擢された。

「僕は東京五輪は全然意識していなくて、パリ五輪に出られたらいいと思っていた。Jリーグに出させてもらって、U-24代表に呼んでもらって、そこから東京五輪は意識するようになりました」

 サガン鳥栖の下部組織で育った中野は昨シーズンからトップチームに2種登録され、20年8月にクラブ最年少の16歳11か月15日でJ1デビューを飾った。球際で激しく戦う1対1の強さと攻撃力を兼ね備え、昨季は14試合出場2アシスト。今季はMF稲本潤一(現・相模原)の記録を24年ぶりに塗り替える17歳6か月10日での史上最年少開幕スタメンを飾ると、3バックの一角で定位置をつかみ、開幕6試合先発で2アシストを記録している。

 昨季からのチームメイト、FW林大地(鳥栖)の追加招集は心強く、「大地くんが紹介してくれて、馴染むのは結構早かったかなと思います」。これまでチーム最年少だったMF久保建英(ヘタフェ)からも「敬語じゃなくていいよ」と声をかけられるなど、チームに溶け込んでいる。

「建英くんとか、海外でやっている選手たちを間近で見られるの凄く良いことだと思う。僕も早く海外で活躍できるように頑張っていきたい」

「海外組の選手は本当に練習から意識が高くて、プレー一つひとつのレベルが高くて刺激になっています」

 前日のアルゼンチン戦(●0-1)はベンチで見守った。「アルゼンチンの選手は個の能力が凄く高くて、日本も決定機は作れていた。反省を生かして勝ちたい」。29日のU-24日本代表デビューに期待がかかる。

 当時13歳だった17年5月に飛び級でU-15日本代表に選ばれて以降は世代別代表の常連。19年のU-17W杯では全4試合にフル出場するなど、国際マッチの経験は豊富だ。中野が本大会メンバーに選出されれば史上最年少での五輪出場となるが、「そういうプレッシャーはないです」ときっぱり。「今年しっかりJリーグで活躍して、1年後には海外移籍をして、2〜3年後にはA代表に選ばれたい」と野心を燃やした。

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