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“ライバル”旗手は「僕にはないものを持っている」…DF古賀太陽が生きる道

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U-24日本代表DF古賀太陽(柏)

 自身にとって持ち場の一つとなる左SBのポジション。しかし、アルゼンチン戦で先発の座を手にしたのは今季から所属クラブで左SBで起用されるMF旗手怜央(川崎F)だった。最終ラインが本職のU-24日本代表DF古賀太陽(柏)は「危機感を持たせてもらっている」と答えた。

 アルゼンチン戦で古賀に出番が訪れたのは、後半21分だった。旗手に代わって左SBの位置に入って奮闘。同時に前方に入ったMF相馬勇紀(名古屋)の特長を生かそうと、果敢な攻め上がりで相手の注意を引き付けようと攻撃面でも働いたが、より意識していたのは守備面だった。

「失点シーンもそうだったけど、自分たちの左CBとSBの間に人をうまく走らせることを、相手は狙っていたと思う。自分が入ったときは、球際や1対1でマイボールにすることを心掛けた」

 旗手とは持ち味が違う。「攻撃面で怜央くんのうまさは僕にはないものなので、すごくリスペクトしているし、参考にしないといけない部分がある」。しかし、自分には自分の良さがある。「僕としては守備の部分で、もう少し安定感をもたらせられればと思ってピッチに入った」。

 ライバルが、また一人増えた。だが、自身の“武器”を磨いて生き残っていこうと決意している。「怜央くんの左SBでのプレーは、Jリーグの中でも存在感が強いので参考になることが多いし、それに負けないように高めることを意識してやらないといけない。玲央くんの良さもあるけど、自分の良さもあるので、もっと突き詰めていきたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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