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「タイプが似ている」と認め合う遠藤航と守田英正の鉄壁ボランチ

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中盤を統率するMF遠藤航

 ブンデスリーガでの充実ぶりそのままに日本代表を牽引するMF遠藤航(シュツットガルト)が、W杯アジア2次予選・モンゴル戦(フクアリ)を翌日に控え、報道陣に対応した。

 25日の韓国戦(○3-0)ではポルトガル1部サンタクララに移籍して急成長を見せるMF守田英正とダブルボランチを組み、抜群のコンビネーションを見せた。

 タイプとしては互いに「似ている」と認め合う間柄。遠藤が「守備でつぶせるところとボールを動かせるところがタイプ的には似ている。韓国戦ではお互いに良い距離感でプレーできたと思うし、攻守の面でもお互いのポジションを見ながら立ち位置を変えてやることができた」と言えば、守田も「僕とタイプが似ていると思っている。思い切って飛び出したときにカバーに入ってくれるので、不安がない」と全幅の信頼を寄せる。

 韓国戦ではこれまでの日本に物足りなかった「縦への速さ」を鮮やかに表現できていた印象だが、これにはダブルボランチの意識が大きく寄与しているだろう。遠藤は「特に相手ボールのときの立ち位置でマンツーマン気味にできたり、縦関係になれたり、ハッキリできた」(遠藤)と指摘。遠藤と守田の双方がもともと持っている縦への意識の高さもあり、速攻と遅攻の使い分けを自在にできた要因の一つになった。

 モンゴルは19年10月10日に埼玉スタジアムで行われたW杯アジア2次予選で、代表21試合目にして待望の初ゴールを挙げ、6-0の大勝に貢献した相手だ。あれから1年半。遠藤自身の代表での立ち位置は大きく変わり、今や中心選手としてなくてはならない存在に成長した。「自分の年齢が上になってきて、チームを引っ張っていかないといけないという感覚がある」。そんな言葉も自然と出てくる。

 ブロックを敷いてくることが予想されるモンゴルに対しては、「縦につけるタイミングと長いボールをうまく使い分けたい」と語りつつ、3列目の選手の攻撃参加がカギを握るとも見ている。「ボランチ1枚がクロスに入って行ったり、ボランチが攻撃参加して人数をかけたり、タイミングを見定めていきたい」。

 韓国戦では試合終盤の後半38分にCKからトドメの3点目を決めた。強度の劣るモンゴルに対しても「相手に合わせるのではなく、自分たちが何をできるか。高いパフォーマンスを出せるかにフォーカスすべき」と言葉を結んだ。

(取材・文 矢内由美子)

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