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“ホーム扱い”もフクアリ開催…モンゴル主将DF「ファンが日本選手のプレーを見たがっていたので残念」

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フクダ電子アリーナで公式練習を行ったモンゴル代表

 30日に日本代表とカタールW杯アジア2次予選で対戦するモンゴル代表が29日、前日会見を行った。すでに最終予選進出のチャンスは閉ざされている中、「自分たちの試合をすることが一番大事」と意気込みを語った。

 日本とモンゴルは2019年10月の予選第2戦で対戦。ホームの日本が6-0で勝利した。今回の再戦は本来であればモンゴルのホーム扱いとなるところだが、コロナ禍における検疫措置を受け、両国協会の協議でフクダ電子アリーナで無観客開催となる。

 モンゴル代表は25日にタジキスタンとのアウェーゲーム(●0-3)を実施。27日に来日したばかりという厳しいスケジュールの中で格上の日本に挑む。

 スロバキア出身のラスチスラフ・ボジク監督は「無観客とはいえ、日本での開催なのでホームアドバンテージがある。ピッチも状態が違う」と実質アウェー開催の影響は否定せず。それでも「決まったことなので、自分たちでコントロールできることではない。何も言い訳はしない。全てをリスペクトしてベストを尽くす」と力を込めた。

 FIFAランキング190位でF組最下位のモンゴルだが、このコロナ禍では過酷な遠征以外でも逆境に襲われている。

 自国リーグは昨年9月の時点で停止し、大半の選手たちは代表チームでのみ活動している状態。そんな中、昨年9月に就任した指揮官がなんとか選手を選考するも、「モンゴルの冬は極めて厳しい。本当に大変だった」という天候事情で満足は練習はできず、直近3週間はトルコでトレーニングをしていたという。

 それでも「決して諦めず、どんな天候が荒れた日でも一筋の光が差すことがある。複雑な状況を克服して、なんとか強いチームをつくりたい」「2日前に移動を終えて、時差調整もだんだんとできたので、睡眠も取れるようになり、明日は最大限のパフォーマンスを出せる」と指揮官。「自分たちの試合をするのみ」と力強くこの一戦を見据えた。

 またDFツェデンバル・ノルジモー主将もホームで試合ができないことについては悔やんだが、「モンゴルのファンが日本選手のプレーをモンゴルで見たがっていたので残念」という思いによるもの。「日本と同じ組になれて光栄。そこで自分たちの試合をすることが一番大事。そこに照準を当ててプレーしたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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