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伊東純也、2年半ぶり弾含む2G3Aも「チャンスの数からして最低限」

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2ゴール2アシストの日本代表MF伊東純也(ゲンク)

[3.30 W杯アジア2次予選 日本14-0モンゴル フクアリ]

 W杯予選史上最多の14ゴールを挙げた日本代表において、MF伊東純也(ゲンク)は90分間にわたって常に相手の脅威であり続けた。2ゴール3アシストという結果だけでなく、この日がA代表デビューとなったDF松原健(横浜FM)との縦関係も上々の出来。「相手の嫌なことをできたと思う」と振り返った。

 日本代表はこの日、25日の国際親善試合・韓国戦(○3-0)から両サイドバックを変更し、右サイドバックはDF山根視来に代わって松原を起用した。「健が内側に入っていくスタイルがハマっていたので、自分がワイドに張ることでプレーしていた」。そうした意図を持ち、伊東は右サイドの大外でプレーするようにしていたという。

 そうした狙いは序盤から奏功し、日本は大外からダイナミックな動きを見せた伊東を中心に攻撃を展開。所属チームでも中央寄りのポジションに立つ松原からのパスを引き出したり、左サイドからのクロスに飛び込んだりする形でチャンスをつくると、ドリブル突破からのコースを見極めたクロスでMF鎌田大地とMF守田英正のゴールをアシストした。

 後半には足の止まってきた相手をさらに押し込み、28分にこぼれ球から2018年10月のキリンチャレンジ杯パナマ戦以来2年半ぶりとなる代表通算3ゴール目を奪取。同34分にもドリブル突破から落ち着いた左足シュートを流し込むと、終了間際には冷静な落としでMF稲垣祥のゴールを演出した。

「点が入っても最後まで緩めずやろうと思っていたし、ゴール前にボールを運んでいくということを最後までやろうという意識でいた」。そう振り返った伊東の活躍もあり、日本はW杯予選史上最多得点記録を24年ぶりに塗り替える14ゴールを記録。27得点0失点での2次予選5連勝という磐石の戦いぶりに花を添えた。

 もっとも、自身のパフォーマンスには控えめな視点も忘れなかった。2ゴール3アシストという結果には「チャンスの数からして最低限かなと思う」と述べ、前半17分に1対1を外した場面を例に出して「突き詰めていかない」と指摘。「ドリブルの部分でもっと自分なら違いを出せたかなと思う部分もあったし、ミスが起きるところも多かったので、攻撃と守備で走っても精度を落とさないようにしたい」とさらなるクオリティー向上を誓った。

(取材・文 竹内達也)

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