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“あの代”を「超えて行かないと」。名古屋U-18は勝負強いチームになって3冠挑戦

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名古屋グランパスU-18の新主将MF加藤玄

 日本クラブユース選手権(U-18)大会とJユースカップの2冠に加え、プレミアリーグWESTのタイトルも獲得した一昨年超えに挑戦する。

 名古屋グランパスU-18の新主将MF加藤玄(新3年)は、2年前を「強く意識している訳ではないですけれども」と前置きした上で、「僕たち『3冠取ろう』という話はずっとしています。並ぶというよりも、あの代を超えていかないと。アカデミーの歴史も塗り替えて行こうぜという話をしているので、あのチーム以上のパワーだったり、勝負強さを示していきたい」と力を込めた。

 プレミアリーグWEST開幕を一週間前に控えて出場した「第26回船橋招待U-18サッカー大会」は、3勝1分2敗。大会最終日(28日)は「自分たちが理想とする攻守一体の攻撃的なサッカー」(加藤)で矢板中央高(栃木)を押し込んで5-0、また広島皆実高(広島)を3-0で破って強さを示した。一方で、2日目は東京Vユース(東京)と柏U-18(千葉)にいずれも1点差で連敗を喫している。

 古賀聡監督は「勝負強さが足りない」と指摘。そして「セットプレーのところであったり、セカンドボールを拾うという球際のせめぎ合い、予測の部分で先手を取られることもあったので、これからまた一日一日高めながらシーズンに臨めていけたらなと思っています」と加えた。

 一方で一つの状況の変化を予測し、先手を取ってからの素晴らしい攻撃も生まれていたという。「勝負強さ」とは何かを考え、意見を出し合って目指してきた「勝負強いチーム」。その姿になるために必要なことを身に付けていく。

 加藤は矢板中央戦でボランチの位置から飛び出してゴールも。「(久々のゴールで)一つ殻を破ることができた」というMFは、個人の課題にも取り組みながら、チームの課題である守り切る部分などの向上を目指していく意気込みだ。

「プレミアは一週間後に開幕なんですけれども、僕たちは『練習に立ち返ろう』と常々話しているので、もっと勝負強いチームになるための取り組みをしていきたい。まだまだ2年前のチームに及ばないですけれども、シーズンの中で超えられるようにしていきたい」(加藤)。攻撃陣中心に魅力的なチームになってきているが、2年前を超えるためには2年前以上の取り組みが必要。そのための日々を過ごして名古屋U-18の歴史を塗り替える。

(取材・文 吉田太郎)

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