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広島皆実の新エースFW田部健斗「もっと存在感を出さないと上には行けない」

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広島の名門・広島皆実高の新エースFW田部健斗

 中国高校新人戦(3月)を怪我で欠場した広島皆実高(広島)の新10番FW田部健斗(シーガル広島ジュニアユース)が、復帰。山梨県での「富士山カップ」と千葉県での「第26回船橋招待U-18サッカー大会」に帯同した。

「間で受けて、前を向いて、ドリブルで仕掛けるところや、推進力のあるドリブルを見て欲しい」と田部。広島の名門で昨年から主軸を張るFWだが、まだコンディションを見ながらの出場だったこともあって、強豪との戦いで満足の行くプレーができなかったという。

「強度の高い試合の中で県内と違うプレッシャーの速さを感じましたし、その中でもっと存在感を出さないと上には行けないなと感じました」。エースFW閑田隼人(3年=大阪学院大進学予定)のいた昨年と異なり、今年は攻撃でリズムを生み出すことや中央を打開すること、そして得点に絡んでいくことも役割になっている。船橋招待ではゲームメークに重きを置きすぎて、ゴール前に顔を出すという部分が課題に。より前に重心をかけて、得点に絡むことを求めていく。

 1月の選手権初戦で青森山田高(青森)と対峙し、その圧倒的なスピード感を体感した一人。「良いものを知れた」と語る一方、繋ぐスタイルを徹底する新チームはまだまだ全国トップレベルに近づくことができていないと感じている。

「中国新人で負けて、(新チームが)始まった時からまだまだ全然変われていない。山田に勝つためには、ここからもっと2段階、3段階成長しなければいけないので、それはこの遠征を通しても、また感じさせられました」

 選手権の青森山田戦は守備に重きを置いた戦いでV候補に食い下がったが、0-2で敗戦。来冬の選手権では、自分たちのサッカーを表現して勝つことが目標だ。「自分たちのサッカーを確立しようと今年は取り組んできている。全国の強豪とも自分たちのサッカーをして勝ちたい」。プリンスリーグ中国開幕へ向けて徐々にコンディションを上げてきている新エースが、攻撃の質をより高め、自分たちのサッカーで強豪を上回る。

(取材・文 吉田太郎)

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