beacon

ドイツ敗戦の欧州予選J組、W杯&EURO未経験のアルメニアが首位!! ローマ所属MF不在も堂々3連勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

アルメニア代表

 20年ぶりにW杯欧州予選で敗れたドイツのJ組では、W杯やEUROなど主要大会への出場経験を持たないアルメニアが首位に立っている。ここまでリヒテンシュタイン、アイスランド、ルーマニアを次々に破って3連勝。ホアキン・カパロス監督はルーマニアを3-2で破った試合後、自身のフェースブックを通じて「1分から最後まで闘った。チームメートと国のために全てを捧げた」と選手たちを称えた。

 アルメニア代表ではローマでプレーしているMFヘンリク・ムヒタリアンが知られているが、今回の代表活動は3月11日のUEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント第1戦シャフタール戦で負った怪我のため不在。絶対的主軸が不在の中でもリヒテンシュタインを1-0、アイスランドを2-0、ルーマニアを3-2で破り、史上初の単独首位に立った。

 南コーカサスに位置するアルメニアは人口300万人弱の共和国で、ジョージア、トルコ、アゼルバイジャン、イランなどと国境を面する。昨年秋にはアゼルバイジャンとのナゴルノ・カラバフ紛争が激化。両国に数千人とみられる死傷者が出た上、アルメニアは停戦協定の末に実効支配していたナゴルノ・カラバフ地域を喪失していた。

 フランスの通信社『AFP』では「W杯(予選)での成功は苦い戦争を経験したアルメニア人を高揚させる」として快進撃を報道。65歳のサッカーファンの「アルメニア人は終わることのないストレスの中で生きており、鬱状態を乗り越えることができない。だが、われわれのチームの勝利はわれわれの精神を高め、強い相手にも勝てるんだというところを見せてくれた」というコメントを紹介している。

●カタールW杯欧州予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧
 

TOP