beacon

帝京大可児で台頭中の右SB熊澤伶、全中と選手権で敗れた宿敵に「リベンジしたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

帝京大可児高で台頭中の右SB熊澤伶

[4.3 プリンスリーグ東海第1節 帝京大可児高 4-2 浜松開誠館高 長良川球技メドウ]

「去年は全く出ていないです。選手権で初めてベンチ」という右SBが、プリンスリーグ東海開幕戦で自分の持ち味を表現していた。DF熊澤伶(3年=帝京大可児中出身)は、帝京大可児高(岐阜)の成長株の一人。チームトップクラスのスピードと上体の強さを活かしたドリブルて幾度もゴール前に入り込もうとするなど、押し込む要因を作り出していた。

「自分のプレーで勝てるような、存在になりたいです。(今日も)点獲ろうと思って(攻め上がった)」という目標をこの日は達成できなかった。憧れの選手として名を挙げるリバプールSBトレント・アレクサンダー・アーノルドのようなクロスも、視野の広さも改善中。だが、仲井正剛監督が「スピードがあるし、面白いと思う」と期待しするSBは、視察した大学関係者も評価していたというほど特長や安定感を発揮していた。

 愛知県の一宮市から約1時間かけて岐阜県可児市の帝京大可児へ通学。「高校にも繋がるし良いかなと思って」帝京大可児中から中高一貫指導を受けてきた。帝京大可児での5年間で「個人の強さも成長して、チームプレーとか楽しく出来ている」。今年に入り、ビルドアップの部分も成長。チームの信頼を掴んでいる。

 帝京大可児中時代はSHやFWとしてもプレー。元アタッカーにとって、スピードや突破力はアピールポイントだ。カバーリングも強み。その武器を活かして「全国優勝したいというのがあります」。

 ともに昨年からチームを支えるGK原幸大(3年)とCB糸魚川侃太郎(3年)、新10番のMF三品直哉(3年)らは帝京大可児中時代からのチームメート。中学3年時は、全国中学校大会準決勝でMF松木玖生やMF宇野禅斗(現青森山田高3年)らを擁した青森山田中に延長戦の末、0-1で競り負けている。今冬の選手権も、青森山田高と好勝負を演じながら2-4で敗戦。それだけに「リベンジしたい」という強い思いを持ってこの1年間に臨む。

(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プリンスリーグ2021特集

TOP