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浜松開誠館は集中力維持できずに逆転負け。MF三浦成貴主将は「凡事徹底」を誓う

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浜松開誠館高のチームリーダー、MF三浦成貴主将

[4.3 プリンスリーグ東海第1節 帝京大可児高 4-2 浜松開誠館高 長良川球技メドウ]

 元清水FWの青嶋文明監督も人間性を認めるチームリーダー。MF三浦成貴主将(3年=FC東京U-15深川出身)が、21年度の浜松開誠館高(静岡)をピッチ内外で引っ張る存在だ。ピッチではボランチの位置で実直にセカンドボールを回収。また自分自身、チームについての考えをしっかりと言語化できる選手の印象だ。

 チームの課題は集中力の維持。この日の浜松開誠館は、後半半ばまで特に守備面で良く集中し、逆転して流れ良く試合を進めていた。それでも、ミスから崩れて逆転負け。三浦は新チーム発足後、問題視されていた個人個人の脆さが開幕戦で再び露呈したことを悔しがる。

「緩みがあったかなと思っています。自分も力不足で、全体の気の緩みを締めるというのが自分の役割なんですけれども、今日こういうことになってしまったので、声掛けであったり、緩めさせないという点で私生活から徹底していきたいと思っています」と日常から変えることを誓った。

 主将は、自分が目立つ選手ではないことを理解している。「チームを陰で支える。セカンドボールの回収であったり、ボールを奪うことであったり、励ましの声がけであったり、締める声がけであったり、そういう地道なところで貢献するのが自分の役割なので、そこをとにかく徹底して今後やっていきたいと思っています」。

 この日はセカンドボールの回収やプレッシングの指示など役割を全うしていたが、奪った後に繋ぐパスをミスするシーンもあっただけに、その1本を大事に、徹底する意気込み。目立たなくても、より安定したプレーを続けて仲間が活躍できる状況を作り出す。

 今年の浜松開誠館は特別な選手がいる訳ではない。だからこそ、主将はチームのキーワードとなっている「凡事徹底」を重視する。「小さなことからの徹底を、自分を中心に個人個人が守備の声がけだったり忘れずに、『団結』『結束』することを目標にしていきたい」。悔しい逆転負けも今後「凡事徹底」するための糧とする。

(取材・文 吉田太郎)
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