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浜松開誠館は「団結」「結束」をテーマに勝ち続けるチームへ

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後半5分、浜松開誠館高FW荒木陽向がGKをかわして勝ち越し点

[4.3 プリンスリーグ東海第1節 帝京大可児高 4-2 浜松開誠館高 長良川球技メドウ]

 先制された浜松開誠館高(静岡)だったが、前半32分に右クロスのこぼれ球をMF秦心太朗(3年)が右足ダイレクトボレーでゴール左へ突き刺して同点。大興奮の秦を中心にゴールを喜び合った。

 さらに後半5分、交代出場のFW松本大樹(2年)のスルーパスで抜け出したFW荒木陽向(3年)がGKをかわして左足で勝ち越しゴールを決めた。さらに15分、右SB山口大翔(3年)がスピードを活かして右オープンスペースのボールに追いついてラストパス。これを松本が右足ダイレクトで狙う。だが、突き放すチャンスを逸したチームは、ビルドアップのミスで追いつかれ、勝負どころで突き放されてしまった。
 
 この日は、チームリーダーのMF三浦成貴主将(3年)がセカンドボールの回収で奮闘した。加えて、青嶋文明監督が「(集中力の維持が課題だったが)だいぶやれるようになってきた。もうちょっとやれる力はあります」と評したMF峰松叶人(3年)が絶妙なインターセプトを連発し、キープ力も発揮。浜松開誠館はショートカウンターや後方からのビルドアップでも精度を示していたが、よりその回数を増やしていかなければならない。

 Jリーガー計10人を輩出している浜松開誠館だが、昨年のエースMF熊取谷一星(現明治大、元U-16日本代表候補)のような抜きん出た存在は不在。三浦は「個人で特出した選手が少ないので、その分チームで。『団結』、『結束』がチームのテーマなので、そこをいかにチームで声かけあってできるかが勝負の鍵を握ると思うので、徹底していきたい」。

 静岡西部の強豪が、今年も日本一を目標にトレーニングしていくことに変わりはない。競争によって選手層の厚みを作ること、突出した個に成長していくことも必要。その上で『団結』、『結束』にこだわって強豪対決で勝つ力を身につける。

(取材・文 吉田太郎)
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