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“昨季”スペイン国王杯王者はソシエダ!! 350日延期のバスクダービー決勝を制して33季ぶり戴冠

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ソシエダが33季ぶりの戴冠

[4.3 コパ・デル・レイ決勝 ビルバオ0-1ソシエダ]

 350日間にもわたって延期されていた2019-20シーズンのコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝戦が3日、オリンピコ・セビージャで行われた。ビルバオソシエダによる初のバスク・ダービー決戦は、ソシエダが1-0で勝利。1986-87シーズン以来33季ぶり3度目の王者に輝いた。

 新型コロナウイルスの直撃を受けた2019-20シーズンの最終戦。当初は20年4月18日に行われる予定となっていたが、過酷な過密日程の中で代替日程を組むことができず、約1年間にも及ぶ延期を強いられていた。

 そんな一戦は決勝戦らしい立ち上がりを迎え、前半は一進一退の攻防。両者ともに決定機は少なく、0-0のままハーフタイムを迎え、勝負の行方は後半に委ねられた。

 そして後半1分、最初のビッグチャンスはソシエダに訪れた。左サイドを突破したFWミケル・オヤルサバルのクロスがビルバオDFイニゴ・マルティネスの腕に当たり、主審はFKを指示。ところがここでVARが介入し、オンフィールド・レビューが行われた。争点は腕に当たったのがペナルティエリア内だったかどうか。それでも映像確認を行った結果、エリア外だったことが分かり、ビルバオにとっては命拾いの結果となった。

 しかし、なおも攻め続けたソシエダは後半13分にも決定機。MFミケル・メリノからのミドルパスに抜け出したFWポルトゥがペナルティエリア内でI・マルティネスに倒され、PKを獲得した。さらに主審はI・マルティネスに一発退場を宣告。ビルバオは数的不利とビハインドのピンチに追い込まれた。だが、ここで再びVARが介入し、主審は再びオンフィールド・レビューを実施。レッドカードはイエローカードに訂正された。

 もっとも、ソシエダに与えられたPKは変わらず。後半17分、これをM・オヤルサバルが落ち着いて決め、待望の先制点を奪った。その後はソシエダがMFダビド・シルバやMFマルティン・ズビメンディを中心にボールポゼッションを続け、FWイニャキ・ウィリアムスを筆頭としたカウンター攻撃をもくろむビルバオをいなし続ける。そして、スコアは動かずタイムアップ。延期期間が1年近くに及んだ異例のコパ・デル・レイ決勝はソシエダに軍配が上がった。

 なお、2020-21シーズンのコパ・デル・レイ決勝は4月17日に開催予定。ビルバオは2シーズン連続での決勝進出を決めており、再びタイトルをかけてバルセロナと対戦する。

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