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バルセロナの劇的勝利に物議…「世紀の強盗」「審判を完璧に騙す方法を知っている」

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レアルの専門メディアがバルセロナを批判

 バルセロナは5日、ラ・リーガ第29節でホームにバジャドリーを迎え、終了間際のFWウスマン・デンベレのゴールで1-0の劇的勝利を飾った。前日4日に首位アトレティコ・マドリーが敗れたため、優勝争いは首位アトレティコが勝ち点66、2位バルセロナが勝ち点65、3位レアル・マドリーが勝ち点63と、大混戦の様相を呈している。

 ただ、この試合では物議を醸すシーンがいくつかあった。まずは後半17分、バジャドリーFWオスカル・プラノが蹴ったボールが偶発的にPA内のDFジョルディ・アルバの右手を直撃。バジャドリーの選手たちが猛抗議し、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入もあったが、ハイメ・ラトレ主審は耳に手を当てる仕草を見せた後、ハンドではなかったとして流した。

 さらに後半34分、プラノが後ろからデンベレを倒したプレーに対し、ラトレ主審はすかさずレッドカードを提示。それまで苦戦を強いられていたバルセロナが数的優位に立つと、終了間際の同45分にデンベレがゴールを奪い、1-0で辛くも勝利をつかんだ。

 レアルの専門メディア『デフェンサ・セントラル』は試合後、「世紀の強盗。主審はPKを免除し、相手を退場させることでバルサに勝利を与えた」と題した記事を掲載。「またしても、バルサがリーガで盗み勝ち。審判は再びバルサ側に位置し、バジャドリー戦ではそれが明白な事実となった。ハイメ・ラトレは、過去10年間のレフェリーの中でも最悪のパフォーマンスを見せた」と非難した。

 J・アルバのシーンについては「何でも知っているこの選手は、審判を完璧に騙す方法も知っている」と選手本人にも批判の矛先を向けつつ、「レアル・マドリーの選手であれば、PKを取られていただろうという教科書的なハンドだ」と主張している。

 また、プラノの一発退場に関しては「確かに彼はデンベレを倒してしまったが、それは決して退場処分になるものではない。絶対的なスキャンダルだ」と苦言を呈し、「そして後半45分、バジャドリーが10人になったところで、フランス人選手のゴールが生まれた」と、勝敗に影響する判定だったと強調した。

 バルセロナは結果的にリーガ6連勝を飾り、これで19試合負けなし(16勝3分)。優勝レースが激しさを増す中、10日に迎える次節の相手は、くしくも宿敵レアルとなる。

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