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オナイウが土壇場決勝弾!! 横浜FM、指揮官&主力不在のC大阪から10年ぶり勝利

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FWオナイウ阿道が決勝点

[4.6 J1第8節 横浜FM1-0C大阪]

 J1リーグは6日、第8節を行い、横浜F・マリノスセレッソ大阪を1-0で破った。途中出場のFWオナイウ阿道が決勝点。横浜FMはC大阪を相手に2012年以来勝利がなかったが、10年ぶりの歴史的白星となった。

 ホームの横浜FMは中2日、アウェーのC大阪は中3日で迎える一戦。横浜FMは前節の湘南戦(△1-1)から先発4人を入れ替え、DF松原健、DF高野遼、MF喜田拓也、MF天野純が新たに起用された。

 一方のC大阪は5日以降、選手1人とチーム関係者2人に新型コロナウイルスの陽性判定が出され、レヴィー・クルピ監督を含む関係者2人に濃厚接触の疑いがあると認定されるという緊急事態。小菊昭雄コーチが指揮をとり、DF進藤亮佑、DF新井直人、FW松田力が今季初先発を果たした。前節の鳥栖戦(○1-0)まで全試合先発が続いていたFW大久保嘉人、DF丸橋祐介、DF瀬古歩夢の3選手はメンバーを外れた。

 立ち上がりは横浜FMが一気に押し込み、前半5分には左サイドを突破したFWエウベルのクロスに反応したFW前田大然が左足でシュート。ところがこれが枠を外れると、ボールポゼッションは横浜FMに分がありつつも、主導権はC大阪へと移った。

 C大阪は前半8分、松田力のクロスにFW豊川雄太が頭で合わせたがシュートはゴール上へ。同10分、DF西尾隆矢のロングフィードからDF松田陸が右サイドを突破し、クロスから松田力がダイレクトで合わせて左ポストを弾くと、跳ね返りを豊川が押し込んだ。松田力にオフサイドがあったとしてゴールは認められなかったが、序盤から惜しいチャンスとなった。

 その後は横浜FMがボールを保持するものの、C大阪の4-4-2ブロックが危険なエリアへの侵入を許さない。すると前半21分、C大阪のMF清武弘嗣が前に出てきたGK高丘陽平の裏を突くロングシュート。わずかに枠を外れたがこれも惜しい場面だった。一方の横浜FMは同36分、DF高野遼のクロスに前田が合わせるも枠外。待望の決定機を活かせず、0-0で前半を終えた。

 後半も拮抗した展開は続き、16分にはC大阪のMF藤田直之による直接FKが高丘を強襲。18分には横浜FMのFW仲川輝人が右サイドをドリブルで切り裂き、クロスから天野が惜しいヘディングシュートを放った。同22分、横浜FMは天野に代わってFWオナイウ阿道を投入。C大阪は同26分、豊川とFW西川潤を下げてFW加藤陸次樹とFW山田寛人を入れた。

 後半27分、C大阪は今季初出場のFW中島元彦がカットインから左足を振り抜くも、相手ディフェンスがブロック。同30分にはカウンターから加藤が抜け出すも、右足シュートは大きく枠を外れた。

 このまま試合が終わるかと思われたが、土壇場で横浜FMがこじ開けた。後半42分、途中出場のMF水沼宏太からの左コーナーキックにDFチアゴ・マルチンスが頭で合わせると、ゴール前での混戦からチアゴが再びシュート。このこぼれ球がオナイウに渡り、最後は強烈な右足ハーフボレーで突き刺した。これが決勝点となり、横浜FMが1-0で勝利。2011年8月15日に2-1で勝利して以来、C大阪を相手に10年ぶりの白星を収めた。

(取材・文 竹内達也)
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