beacon

英2部スウォンジーが異例の決断!! SNS投稿を7日間“ボイコット”へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

 イングランド2部のスウォンジーは8日、ネット上で続発する人種差別・虐待行為に対抗するため、今後7日間にわたってソーシャルメディア投稿を一切行わないと発表した。クラブは「#EnoughIsEnough(いい加減にしろ、もうたくさんだ)」のハッシュタグでキャンペーンを行っている。

 現地時間午後5時以降、クラブによる発表は公式サイトを通してのみ行われ、ソーシャルメディアはFacebook、Twitter、Instagram、LinkedIn、YouTube、TikTokm、Snapchatのチャンネルが休止。さらに投稿休止の対象にはトップチーム選手、アカデミー(U-23、U-18)、レディース、コミュニティトラスト、クラブスタッフも含まれるという。

 クラブによると、選手、スタッフ、経営陣が議論した末の決断。「過去7週間に限っても、数々の選手たちがひどい虐待を受けているのを確認しており、スポーツや社会全体に悪影響を与える行為に立ち向かうことが正しいと感じている」と立場を示している。

 また主将のMFマット・グライムスも声明を発表。「ソーシャルメディアは過去10年間、非常に多くのポジティブなものを提供してきたが、われわれが毎日のように見ている不快で品のない虐待行為はまったく容認できない。クラブ全体で決めたこの姿勢がすべての人に支持されることを願っている」と伝えている。

 イギリスでは2021年に入って以降、ソーシャルメディアを通じた人種差別・虐待行為がとりわけ大きな社会問題となっており、今年2月にはイングランドサッカー協会(FA)がTwitter社とFacebook社に対応を求める公開レターを送っていた。同国政府も対応に乗り出し、ソーシャルメディアが対応を行わない場合は「数十億ポンド」の罰金を科すと警告している。


●プレミアリーグ2020-21特集

TOP