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ルーキー佐藤凌我がまた決めた!! 初先発から2戦3発、東京Vを今季初連勝に導く

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東京Vが今季初の連勝

[4.10 J2第7節 東京V3-1山口 味スタ]

 J2リーグは10日、第7節を各地で行い、東京ヴェルディレノファ山口FCを3-1で破った。5試合ぶりの勝利を挙げた前節に続いて今季初の2連勝。一時は20位にまで沈んでいたが、暫定9位にまで浮上した。

 勝ち点7の東京V、同5の山口による下位同士の一戦。ホームの東京Vは前節の水戸戦(○2-1)と同じ11人を並べ、水戸戦で初先発にして2ゴールを記録したFW佐藤凌我を引き続き起用した。対する山口は前節の栃木戦(●0-1)までフルタイム出場が続いていたDF楠本卓海が欠場。代わりに入ったDF菊地光将が加入後初出場を果たした。

 最初の決定機は山口。前半4分、古巣対戦となったMF高木大輔のロングフィードからカウンターを開始し、FW草野侑己が右サイドを突破すると、折り返しに反応したFW小松蓮が左足で狙う。だが、ゴール右隅を突いたボールは懸命に戻ったDF加藤弘堅にクリアされ、先制点とはならなかった。

 それでも前半6分にMF田中陸のボレー、同10分に古巣大戦のMF高井和馬の左足シュートで攻め立て続けた山口は、セットプレーから試合を動かした。同11分、MF佐藤謙介の左コーナーキックがゴール前に蹴り込まれると、ファーサイドで反応したのは小松。高い打点で放ったヘッドはGKマテウスの手を弾いてゴールラインを越えた。

 ところがここからは一転、東京Vが主導権を握った。まずは前半13分、DF平智広からの力強い縦パスを佐藤凌が収めると、左サイドに展開。これを受けたDF福村貴幸が縦への突破からマイナス方向に折り返し、ダイレクトで合わせた佐藤凌がゴール右隅に決めた。明治大出身ルーキーの佐藤凌はこれで2試合連続の今季3ゴール目となった。

 東京Vはさらに前半24分、またも平の縦パスから決定機。中盤やや右寄りのスペースで受けたMF佐藤優平は今度は右サイドに展開し、MF小池純輝が果敢な突破から切り返してシュートを放つ。これはGK関憲太郎に横っ飛びでセーブされたが、詰めていたFW山下諒也がワンタッチで押し込み、勝ち越しに成功した。

 その後も東京Vが主導権を握り、山下や小池のシュートが次々と山口ゴールを襲う。後半に入ってもそのまま流れは変わらず、同3分には佐藤優の斜めのパスからDF若狭大志が惜しいシュートを放った。

 ボールを握りながらもなかなか攻め込めない山口は後半9分、渡邉晋監督が3枚替えを敢行。小松、高木、DF澤井直人に代わって高校3年生のFW河野孝汰、MF池上丈二、DF川井歩を入れた。すると直後から右サイドを起点にボールが回るようになり、同13分には決定機。佐藤の左コーナーキックから菊地が頭で狙ったが、惜しくもマテウスの正面を突いた。

 ところが次にスコアを動かしたのも東京Vだった。後半15分、加藤のパスを受けた若狭が左足ダイレクトで前線にクサビを刺すと、佐藤優のフリックに反応した小池が最終ライン裏を突破。最後は飛び出してきた関の逆を突くボレーシュートでゴールマウスに流し込んだ。小池は今季6ゴール目で、再び得点ランキングの暫定単独トップに立った。

 これで再びペースを取り戻した東京Vは山口に攻め込まれる場面こそあったものの、マテウスを中心にゴールを守って山口の追撃を許さず。同42分にはプロ契約を締結したばかりの高校1年生FW橋本陸斗も投入するなど、前への意識も貫きながら試合を締めた。敗れた山口は2連敗。今季1勝2分4敗の勝ち点5で降格圏の21位に沈んでいる。

(取材・文 竹内達也)
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