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「5枚張り付くのは避けたかった」、WBで縦への持ち味発揮した柏MF北爪

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右のWBで躍動した柏MF北爪健吾

[4.11 J1第9節 柏 1-0 G大阪 三協F柏]

 G大阪を迎えるにあたって、3バックで臨んだ柏レイソル。右のウイングバックに起用されたのは、MF北爪健吾だ。「3バックであるからこそ(前に)行きやすかった部分はありますし、行かないで5枚張り付くというか、押し込まれる展開は避けたかった」。その言葉どおり、攻撃時には高い位置をとってG大阪の左サイドを押し込むことに成功した。

「(前線の)右に(江坂)任がいたので、確実にボールを配給してくれる。ストレスなく走り出すことができた」とその要因を明かす北爪は、サイドからクロスを入れるだけでなく、ゴール前に入る姿勢も見せる。G大阪のCKからカウンターに出た場面では、自陣から最前線へ。江坂のクロスは惜しくも合わなかったが、持ち前の走力を発揮した。

 攻撃面での好プレーは続き、DF古賀太陽がハーフライン付近から斜めに入れたクロスに反応したのは、「逆サイドのクロスにしっかり入り込む」ことを意識していた北爪だ。ペナルティエリアでのダイレクトボレーはGK東口順昭の好セーブにあってCKに逃れられたが、中央に折り返す選択肢があった中での好プレーだった。「GKがいいので、タイミング外すとかじゃないとゴールを割れないと思っていたので、いい判断ができたんじゃないかと思います」。北爪が獲得したCKからMF大谷秀和が決勝点を奪ってみせた。

 柏にとって勝ち点3は、じつに7試合ぶり。「8試合で勝ち点4」という現状にネルシーニョ監督から檄を飛ばされたチームは、結果だけでなく内容的にも好ゲームを披露した。「ひとつのボールに対する姿勢とか、勝利に対する執念とか、監督が求めているところは要所要所出せていた」とチームとしての戦い方にも手応えがあったという。

 今季2試合目の出場にとどまっている北爪だが、「前への推進力、(攻撃の)スイッチを入れるスプリントは、ほかの選手にない」という強みをいかんなく発揮した一戦となった。

(取材・文 奥山典幸)
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