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[MOM3425]東海大高輪台FW佐藤大地(3年)_1G1A!先輩Jリーガーとは“異質”の快足アタッカー

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東海大高輪台高のFW佐藤大地は抜群のスピードを発揮

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.11 関東大会東京都予選1回戦 大成高 1-2(延長)東海大高輪台高]

 松本で開幕7試合中6試合出場の先輩FW横山歩夢に続く快足アタッカーだ。東海大高輪台高のFW佐藤大地(3年=インテリオールFC出身)は前半途中に投入されると、そのスピードを活かしてチャンスメーク。そして、後半終了間際に右サイドから仕掛けて同点ゴールをアシストし、延長後半に決勝ヘッドを決めた。

 自分の求められているプレーを表現して生み出した同点ゴール。「日頃から、(監督の)川島先生に自分は『決めるよりもサイドからえぐって、マイナスのボールとかクロスボールを上げて得点を演出しろ』と言われていたので、今日はその仕事ができて良かったと思います」。チャンスがあればもちろん狙うが、最優先していることは味方のチャンスを作ること。それを意識し、右サイドをえぐってアシストを記録した。

 決勝点も、普段の積み重ねから生まれた一撃だった。アシストのFW遠藤碧海(3年)とは普段から自主練で一緒にトレーニング。同点アシストのシーンで膝を負傷していた佐藤だが、マークを外して点で合わせるという日常で築き上げてきたものでチームに勝利をもたらした。

 例年と異なり、守備に重きを置くチームにとって彼のスピードは貴重だ。この日はカウンターからビッグチャンスを演出。川島純一監督は「ある意味、横山よりも速い。(速さの質が違い)ぐぐぐっと来る感じ」とそのスピードについて表現していたが、先輩FWと異質の速さ、加速力でチームに貢献しようとしている。

 横山のプロ入りで目標が定まった。「アイツ(横山)は本当に今まで見た中で一番凄かった。本当に別格だったので、アイツが行けなかったらどうしようかと思ったんですけれども、本当に行ってくれたので、自分も行ってやろうという気持ちが強くなりました。自分の目標はプロになることなので、みんなが繋いでくれたボールをゴールに持っていきたい」。動き出しなどを教えてもらった先輩と同じステージに立つこと。そのためにも、練習での努力と勝利、アピールを続けていく。

(取材・文 吉田太郎)

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