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“エレガントなトップ下”鎌田大地、独誌で初のMVP獲得!上位対決で「ベストパフォーマンスを見せた」

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フランクフルトMF鎌田大地

 フランクフルト日本代表MF鎌田大地が、ドイツ誌『キッカー』で第28節のMVPを獲得した。

 4位フランクフルトは10日、ブンデスリーガ第28節で3位ボルフスブルクとのホームマッチに臨んだ。鎌田はトップ下で先発出場、出場停止明けの長谷部誠はベンチスタートに。開始早々に先制されたフランクフルトだが、鎌田が右ウイングバックのエリック・ドゥルムからのクロスを右足でゴール左隅へ流し込むと、さらに2-2の状況から54分にアンドレ・シウバの勝ち越しゴールも演出した。

 この鎌田の活躍は、ドイツメディアでも絶賛されている。『キッカー』は、フランクフルトが4-3と制した上位対決でのプレーを、A・シウバと並ぶ最高タイの「1.5」と評価。この試合のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)、第28節ベストイレブンに選んだ上で、さらにMVPにも選出している。同誌のフランクフルト番記者は以下のように評価した。

「ボルフスブルク相手に4-3でのスペクタクルな勝利を収めたこの試合で、ダイチ・カマダが今季自身のベストパフォーマンスを見せた。試合早々に先制されるも、彼は15メートルからの正確なシュートでフランクフルトを即座に試合に戻した。その後には、ヨシップ・ブレカロからボールを奪って数秒後にアンドレ・シウバを旅に送り出すといった強力なプレーを披露。それら以外の場面でも、エレガントなトップ下は優れたパスワークやビジョンをもって好プレーを見せている」

「アディ・ヒュッター(監督)は『彼は最高なプレーを見せ、ピッチ上のベストプレーヤーだった』と称賛している。ほかの試合に比べても、カマダはこの試合では守備でも奮励し、デュエルの勝率は53.6パーセントとトップ下としては優れた数値を記録した。この日本代表選手は今シーズン全体の平均では41.2パーセントしか記録していなかったことも参考すべきだろう」

 鎌田が『キッカー』のMVPに輝いたのは今回が初めて。同賞はシュツットガルトMF遠藤航が今年2月末の第23節を獲得していたが、これが日本人選手としては4年ぶりの快挙だった。なお『キッカー』は、鎌田のMVP獲得とベストイレブン入りを第28節の9試合中8試合消化時点で発表。現地時間12日に控えるホッフェンハイムvsレバークーゼンからほかのMVPやトップ下でのベストイレブン入りが出ない限り、日本代表MFにとって初の受賞となる。

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