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「VARはクソ」「VARはいつも敵」「今日VARはあったのか?」今季VARを憎み続けるクーマン

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判定に対する憤りを露わにしたロナルド・クーマン監督

 1-2で敗れた先のクラシコで、判定に対する憤りを露わにしたバルセロナロナルド・クーマン監督だが、彼は今季を通じてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を憎み続けてきた。スペイン『マルカ』がレポートしている。

 クラシコの終盤、DFフェルラン・メンディがFWマーティン・ブレイスウェイトを倒したとされる場面で、PKを主張したクーマン監督。試合終了後のインタビューではPKが取られなかったことに対する憤りから「バルセロナファンは不満を感じるべき」と発言し、その翌日にはSNSを通じて「私たちはゲームの主導権を握り、より良い結果を手にするためのチャンスも生み出していた。審判とVARのひどい決断という不運もあった」とのメッセージを記していた。また、スペイン『TVE』のテレビカメラが捉えた試合中の映像では「VARはなんてクソなんだ」と語っていたという。

 クーマン監督のVAR、少なくともスペインにおけるVARの運用に対する批判は、今回のクラシコで始まったことではない。公の場で歯に衣着せぬ発言をすることで有名なオランダ人指揮官は、これまでもVARに対する不満を漏らしてきた。

 クーマン監督は、同様に敗戦を喫した前回のクラシコで「VARはバルセロナが敵のときにだけ使われる。5試合を終えてVARが使われたのはバルセロナに対してのみだ。セビージャ戦でのメッシに対するPKも、ヘタフェのレッドカードに値するプレーでもVARは使われなかった。今日はラモスのラングレに対するファウルがあったのにね」とコメント。またハンド疑惑があったエイバル戦では「10人に聞いたら9人がハンドと言うだろう」と語り、そのほかヘタフェ戦で「今夜、私たちにはVARがあったのか分からない」、コパ・デル・レイのセビージャ戦で「誰もがPKと言っていた。何が起きたか分からない。なぜVARは介入しないのだろうか」と言い放つなど、絶えずVARへの恨み節を唱えてきたのだった。

 バルセロナとラ・リーガのタイトルを争うレアル・マドリージネディーヌ・ジダン監督、またアトレティコ・マドリーディエゴ・シメオネ監督は、処分を受ける恐れもあるためか、判定に関する不満を口にすることがない。そのためにクーマン監督のこうした発言は、一際目立ってしまっているようだ。

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