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選手権2年連続ゴールのフィニッシャーがコンバート。背番号9の左SB篠田大輝主将が昌平のプリンス初戦で先制アシスト

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東京Vユースとのプリンスリーグ関東初戦で、昌平高左SB篠田大輝主将は先制点をアシスト

 大胆なコンバートによって、昌平高(埼玉)の両翼は今年もとても強力になった。10日のプリンスリーグ関東初戦で東京Vユース(東京)と対戦した昌平は、左SB篠田大輝主将(3年=浦和レッズジュニアユース出身)のドリブル突破から弟のMF篠田翼(2年)が先制ゴール。さらに後半アディショナルタイムには怪我の影響でベンチスタートだった右SB本間温士(3年)が圧巻のスピードで右サイドを抜け出し、FW井出蓮(3年)のダメ押しゴールをアシストしている。

 選手権でも先発出場し、「アイツの爆発的なスピードは魅力」(藤島崇之監督)と評価されている高速SB本間と、推進力十分の篠田大の2人の存在は非常に大きい。昌平は、昨年も抜群のスピードを持つU-18日本代表候補左SB小澤亮太(現日本体育大)や本間、右SB田島魁人(現産業能率大)という強力SBたちを擁していたが、今年のSBも同レベル、それ以上のポテンシャルを有している。

 篠田大は昨年度、一昨年度の全国高校選手権でMF登録されていたフィニッシャーだ。1年時の選手権3回戦(対國學院久我山高)では交代出場し、0-0の後半アディショナルタイムに左足の弾丸ショットを決めるという“衝撃的”な選手権デビュー。今冬の選手権初戦(対高川学園高)でも後半ラストプレーで劇的な同点ヘッドを決めて、勝利に貢献している。

 新チームではエースストライカー候補になることが予想されていたが、始動時のミーティングで「えっと思った」と篠田大。ポジションを示すボードのSBのポジションに自分の名前があったからだ。

 ただし、1年前にもSBコンバートの可能性を模索されていた選手。篠田大は「(藤島)監督や色々な人と意見を聞いた上で『オマエはSBの方が生きるんじゃないか』と言われていた。自分は昌平高校に入ってきて一番成長できた部分はドリブルで、それが一番活かせる場所はSBだとやっていて思っていました。本当は前やりたいというのもあったんですけれども、SBをやって、そこの楽しさとか難しさを色々感じて自分はここでやれるなと思った」。今冬の選手権でストライカー番号の「9」を背負っていた篠田大は、「9」のまま左SBでの挑戦をスタートしている。

 藤島崇之監督は、「推進力があるし、両足で蹴れる。シュートまで行ける」SBに期待。篠田大も、より前方にスペースがあり、自分の間合いでプレーできるSBを楽しんでいる。東京Vユース戦では弟へのラストパスで初アシスト。加えて、絶妙なカバーリングやゴール前の強さで味方のピンチを救うなど、SBとしての公式戦デビュー戦で大活躍して見せた。

 昌平は昨年度、一昨年度と2年連続選手権8強。いずれも準々決勝で攻める時間を増やしながら競り負けている。篠田大は「去年、一昨年と惜しいところまでは行っていたんですけれども、シュートがなかったりとか点が取り切れないとかで……。全試合でもっと点を取ることは意識していますし、もっと相手に引かれた状態でどう工夫すれば点が取れるかは追求していきたい」とコメント。来冬、決定力抜群の左SBによって、壁を破るゴールが生み出されるかもしれない。

(取材・文 吉田太郎)
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