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事実は“サカつく”より奇なり!? ゴン中山と歩んだ高井竜司氏が明かす仲介人の仕事の裏側

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ゴン中山らの仲介人を務めた高井竜司氏

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 プロサッカー選手の世界が描かれるときに、要所で登場するキーマン“代理人”。2015年から“仲介人”と名前を変えた、その職業を語れる人は少ないだろう。交渉事などイメージ通りの仕事をこなす傍ら、接するのは“選手”という人間。真正面からぶつかることで、その仕事内容はとてつもなく幅広いものになる。今回、日本サッカー界のレジェンドである中山雅史氏ら多くの選手と関わってきた高井竜司氏(57)に、これまで語られることのなかった仲介人という仕事の裏側を聞いた。

 仲介人はクラブとの契約や移籍交渉を一手に担うだけでなく、契約選手のアドバイザリー契約やスポンサー契約、メディア露出によるブランディングなどにも携わる。サッカー選手としての価値を高めるプロフェッショナルだ。

 交渉事だけではなく、選手が関わる試合の分析やプレーをアピールするための映像を作成し、スポーツドクターやトレーナーの紹介などコンディション調整にも尽力。選手の人生そのものも支える。大きな報酬を得る選手のために財務管理をサポートするほか、引退後のセカンドキャリアも斡旋。日々の生活から大きな人生の選択まで、選手とともに歩み続ける存在となる。

 サッカークラブ経営シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!』に登場する敏腕仲介人は、サッカー界の情報をくまなく握り、クラブや選手のために暗躍する。多くの人が抱くイメージではきらびやかな職業に見られることも多いが、その仕事内容は上記以外にも担当する選手によって大きく変わる。高井氏はこれまで中山氏以外にFW川又堅碁(現千葉)や永田充氏、野澤洋輔氏、市川大祐氏らを担当してきたベテラン仲介人。知られざる“リアル・サカつく”、仲介人の仕事を語ってもらった。

インタビューに答える高井竜司氏

仲介人歴は20年以上


──まず、代理人という制度はいつから日本にあるのでしょうか。
「1997年にFIFA(国際サッカー連盟)のエージェント、代理人というものが正式に日本(日本サッカー協会)で承諾されました。認定試験に合格した人だけがFIFAに推薦される。第1回が1997年で、僕は第2回の1999年のときに合格しました。そのときはFIFA選手代理人という名称。2015年からは試験がなくなり、仲介人という言葉に変わりました」

──どのような経歴で代理人の試験を受けたのでしょうか。
「小学4年生から大学4年生までサッカーをやっていて、大学は国士舘大。卒業後の1986年にNECコンピュータシステム株式会社に入社し、汎用コンピュータの営業をやっていました。入社と同時にアメリカンフットボールを始めて、営業をやりながらアメフトという生活に。その後、1997年にJリーグ選手協会に入り、そこで代理人の試験を受けることになりました」

──アメフトを辞め、再びサッカーの世界に戻った。
「Jリーグ選手協会(当時)を立ち上げたのが元日本代表主将の柱谷哲二氏で、彼は大学で僕の一学年下の後輩でした。彼から『先輩、事務局用にパソコンが欲しい』と連絡があり、色々と相談に乗ったことがきっかけで、当時の事務局長から誘いを受け、転職しました。当時の選手協会では、サッカーの普及活動、選手の福利厚生、Jリーグ・Jクラブとの交渉などを担当しました。代理人という制度がまだ認知されていなかった時代でしたから、当時は『代理人なんかつけている選手はうちのクラブにいらない』と、とあるクラブの社長に言われたこともありました」

──理解されるまでは大変でしたね。
「マニュアルや教えてくれる人がいなかったので試行錯誤でした。色々気にしていたら前に進めないので、代理人は選手を守ることが仕事です。選手のために、確実に仕事をしなければいけないと思っています。例えば、移籍することは選手生命の中で大きな分岐点です。僕がきちんと仕事をしなかったら、選手生命が終わることも起こり得ますからね」

仲介人は“雑用”


──『サカつく』でも仲介人は登場します。
「サカつくで仲介人がどう描かれているのか、全然イメージが湧かないですね(笑)。代理人、仲介人という言葉はインパクトがありますが、一般の人には馴染みのない仕事ですからね」

──具体的にどのような業務をされているのでしょうか。
「基本的に、クラブとの契約交渉、選手個人にサプライヤー・スポンサーをつけるなどがあります。あとはファイナンシャルの部分。若い選手は、ある程度大金を持つと後先考えずに使ってしまうことが多くみられます。僕が契約している選手で高所得の場合、給料の半分は積み立てなどの形を勧めています」

──お金の管理もされるのですね。
「お金の管理は、税理士や信頼できるファイナンシャルプランナーを紹介します。お金は若い選手が考えている以上に大切なものです。堅実な選手もいれば、“おいおい勘弁してよ”ということをする選手もいますからね。選手の性格を早く理解し、分かりやすい言葉で話し、理解してもらうように心がけています」

──ある意味、選手のプライベートの部分にも深く関わるんですね。
「仲介人ってある意味では雑用係かもしれない(笑)。過去の事例として一つ挙げると、ある選手から婚約をしている彼女と大喧嘩をして、結婚がなくなるかもしれないと突然相談を受けたことがありました。お互いの言い分を聞いて、二人とも意地を張らずに……と説得しました。お父さんじゃないんだからって思いましたけどね(笑)。代理人の仕事はめんどくさいことが多いです。でも、そのめんどくさいことが嫌いじゃないんです。だから僕も選手と一緒に頑張らないといけないのです(笑)」

──ほかにも何かエピソードはありますか。
「交通事故を起こしたと連絡を受けたこともあります。『まず警察に電話しなさい』と伝えました。そのあとすぐにクラブにも連絡するように話しました。『相手の人が僕のことを知っていて、大したことないので大丈夫ですと言われた』と話していましたが、『大したことはないかもしれないけど、事故は事故だから警察にちゃんと連絡しなさい』と。プロのサッカー選手ですから、このようなときは確実な対応を取るように話しました」

──24時間気が抜けないですね……。
「だから、僕はあまり夜にお酒を飲まないようにしています。選手は夜に何か問題を起こすことが多いので、そのときに自分が動けないと嫌なんです(笑)。仲介人がみんなこんな感じではないとは思います。もっとクオリティーの高い仕事をされている方が多いと思います」

磐田退団後、高井氏は中山雅史氏の仲介人を務めた

ゴン中山の仲介人


──中山雅史さんの仲介人はいつから務めているのでしょうか。
「2009年に磐田を退団するときは、中山は代理人をつけていませんでした。選手会(当時)からの知り合いでもあり、中山から『今年で磐田との契約が満了になりそうだ』と連絡が来て、『移籍も含め、代理人をお願いしたい』と電話で話がありました」

──快諾したんですね。
「いや、僕は『ジュビロで引退しよう』と話しました。代理人なんかつけないで、ここまでジュビロに育ててもらって、これだけ長い間お世話になったクラブなんだから、きっちり線を引いて引退した方がいいと」

──中山さんはどう反応されたんですか。
「『でも俺はまだ選手を続けたい! 草サッカーでもいいから現役を続けたい!』と。そこから関係が始まりました。“中山、磐田退団”のニュースが流れ、7チームからオファーをいただき、年俸、チームの状況、医療体制など各チーム関係者と交渉に入りました」

──その後、札幌に加入しました。
「札幌を選んだ大きなファクターの一つは、GMの三上氏から北海道大学病院が医療面で全面的にバックアップしていただけるという話をいただいたからです。代理人として選手を輝かせるために何を一番に置くかを考えたとき、当時の中山にはまずは膝のケアが最優先でした」

──その後、中山さんは2012年に“第一線を退く”という形で退団されました。
「GMの三上氏からは『ゴンさんがいたいだけいればいい。いっぱい給料は出せないけど、それでもゴンさんが現役を続けたいのならば、クラブとして切らない』と言ってもらえて、すごく嬉しかったことを覚えています。でも本人とは2011年に一年間リハビリをやって、それでもダメだったら引退しようという話をしていました」

──中山さんは納得されたんですか。
「本人はサッカーがやりたい。でも、この膝の状態では無理だよねと。一年間リハビリをやって、それでも膝の状態はよくならない。クラブは来年も契約更新すると言ってくれている。最終判断は当然、仲介人ではなく、中山ですからね」

2015年、沼津で“現役復帰”した中山氏

──2015年に沼津で復帰しました。
「札幌退団後はうちの会社に来て、トレーニングを続けていました。昼前に会社に来て、トレーニングをしてから仕事に行くというスタイルでした。2013年から2015年8月まで2年半くらい個人トレーニングを続けて、2015年に山本昌邦さんと会食したときに中山が『まだ現役選手としてサッカーをやりたい』と昌邦さんに話しました。そうしたら昌邦さんが『沼津でやればいいじゃないか』と言ってくださって。『おまえがやりたければ好きなだけやれよ』という話をしていただきました」

──当時は東京でテレビの仕事もされていましたよね。
「テレビ朝日の『報道ステーション』『グッド・モーニング』『やべっちFC』の3番組にレギュラー出演していました。(自宅のある東京から)どうやって沼津に通うつもりなのか聞いたら、自分の車で通うと言いました。沼津の練習時間は基本的に午前中で、ほとんどの選手は午後から各個人の仕事場に向かうという環境でした。きつい練習の往復だと最悪事故を起こしてしまう可能性もあります。誰かを巻き添えにしたら大変なことになるので、2018年までは僕が沼津まで送り迎えをしていました。2019年1月から中山は沼津に単身で引っ越して、午前中にトップチームの練習、夕方からユースチームのコーチをする生活になりました。それまでとは逆に、週1~2回都内に仕事をしに戻るというルーティーンになりました」

──それも仲介人の仕事……。
「それ自体(沼津までの送迎)は仲介人の仕事ではないと思います。現役選手に戻るわけですからね。一番そばにいる人間として、一緒に戦うよという僕の意思表示です」

──昨季限りで沼津を退団。今季から磐田のコーチを務めています。
「現在監督の鈴木政一さんからは『コーチとして戻ってきてほしい』という話を2年前からいただいていました。中山は現役選手を続けるか、磐田のコーチになるか、とても悩んでいました。磐田のコーチになるという最終判断を下したのは、今年の1月11日ですから。相当、心の葛藤があったと思います。コーチとしては1年生ですから、色々と苦労していると思います。立場が変わりましたから、チームが勝つために日々勉強していると思います」

仲介人は負けたくない



──仲介人の仕事で一番やりがいを感じるときはいつですか。
「『高井さんがいてくれてよかった』と言われたときですかね(笑)。やっている仕事は本当に泥臭いことばかりだし、人様に自慢できるようなこともしていません。選手がきちんと評価されて、みんなから愛される選手でいてくれれば、他には何もいりません」

──リアル『サカつく』がこんなに泥臭いとは思いませんでした。
「僕のやり方は、自分でもいかがなものかと自問自答することが多いです。この仕事は結果がすべてです。選手との信頼関係が一番大切と話してきましたが、僕の間違った行動や言動によって選手との信頼は一瞬で崩壊します。ですから、日々自分との戦いに負けないようにしています」

●高井竜司(たかい・りゅうじ)
1964年3月10日生まれ。小学4年から大学4年までサッカーをプレーし、国士舘大卒業後の1986年にNECコンピュータシステムに入社。汎用コンピュータシステムの販売をしながら、アメリカンフットボール部に所属した。1997年よりJリーグ選手協会で選手協会付け代理人を務める。1999年にFIFA選手代理人資格を取得。現在は株式会社ARSで選手の仲介人を務め、これまでに中山雅史、川又堅碁、永田充、野澤洋輔、市川大祐らを担当している。

(取材・文 石川祐介)


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開催期間:2021年4月14日(水)~5月26日(水)10:59


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開催期間:2021年4月14日(水)~5月5日(水)3:59

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開催期間:2021年4月14日(水)~5月12日(水)10:59

 開催期間中に、設定されたミッションをクリアすることで様々なアイテムが獲得できるパネル式のミッションを新たに追加!
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■全ミッションクリア報酬
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・シート2枚目:「能力UP秘密練習」×10
・シート3枚目:「限界突破練習(1段階目)」×1

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開催期間:2021年4月14日(水)~4月28日(水)10:59

 期間中、GBショップで指定のGBセットを購入すると、特典としてGB増量やアイテムが付いてくるお得なキャンペーンです。
特別セットのため、各セット1回のみご購入いただけます。

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開催期間:2021年4月14日(水)~5月12日(水)13:59

 期間中、招待人数に応じてもらえる友達招待報酬がより豪華になります!
また、今までに招待した友達人数のリセットを実施します。過去に機能を利用しているクラブオーナーの皆様も、1人目の招待報酬から受け取ることができるようになります。ぜひこの機会に、「サカつくRTW」にお友達を招待しましょう。

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『プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド』は、セガの大人気サッカーゲーム「サカつく」の面白さをスマートフォン向けに再現したゲームとなっています。クラブ運営や選手育成・補強、手に汗にぎる試合展開など正統派「サカつく」を踏襲したシステムを複雑な操作なく、手軽にお楽しみいただけるだけでなく、シリーズ初の世界同時展開により、世界の「サカつく」プレイヤーたちと競い「世界No.1サッカークラブ」を目指すことが可能となっています

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ジャンル:スポーツ育成シミュレーションゲーム
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著作権表記:© SEGA (公財)日本サッカー協会公認 
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