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関東大学リーグで目立つ柏U-18出身ルーキー、U-17W杯戦士・筑波大MF田村蒼生は“オンリーワン”を目指す

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 開幕節で順天堂大のFW清水勇貴(1年=柏U-18)とFW中島舜(1年=柏U-18)がゴールを決める鮮烈デビューを飾ったように、開幕直後の関東大学サッカーリーグは柏レイソルU-18出身ルーキーの活躍が目立っている。

 筑波大ではMF田村蒼生(1年=柏U-18)が開幕から2試合連続の先発出場を果たした。しかしデビュー戦は後半25分、2戦目は後半23分で途中交代。「フィジカル的な面と頭の部分」で差を痛感したと振り返ったように、不満の残るデビュー2連戦になった。

 目指すは先輩・三笘薫のような飛躍だ。田村は19年のU-17ワールドカップに出場するなど、世代トップレベルを歩んできた。しかし柏レイソルでは昨夏、ギリギリまでトップ昇格が検討されていたが、実現することはなかった。

 そこで進学先として選んだのが筑波大だった。17年の天皇杯で快進撃をみせた姿を目の当たりにしたことで、憧れを抱くようになったからだという。さらに「三笘さんがああやって活躍してくれたおかげで、筑波の期待値も上がっていると思う」と気を引き締める。

 前評判通り、開幕からレギュラーポジションを掴んだ田村だが、小井土正亮監督が「悪くはないけど、もうワンランクというところ」と話したように、インパクトを残すことは出来なかった。

 ただそれは本人が一番感じているところ。何より「正直対戦は楽しかったけど、勇貴に決められたのは悔しかった」と話したように、開幕戦で目の前で決められた清水のゴールが刺激になっている様子で、「早くゴールが獲りたい」と何度も繰り返した。

「仲間の活躍をみてももっとやらないといけない。参考にしている選手はいるけど、自分が唯一の選手になれるようになっていきたいと思います」

 目標はもちろんプロ。「小4から育ててもらったクラブなので、恩返しもしたい。人生の半分を過ごした場所。どうなるかは分からないけど、思い入れはあります」と柏への思いも語った実力派1年生だが、まずは大学サッカー界でオンリーワンの輝き放つことを目指す。
●第95回関東大学L特集

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