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急失速ボルシアMGの“二の舞”に?独誌、フランクフルト監督退任発表の影響に注目

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長谷部誠鎌田大地が所属するフランクフルトは12日、アディ・ヒュッター監督の今季限りでの退任、来季からボルシアMGを率いることを発表した。その影響について、ドイツ誌『キッカー』が伝えている。

ボルシアMGは2月、マルコ・ローゼ監督が来季からドルトムントを率いることになると発表。ドルトムントが同監督の契約に定められていた違約金500万ユーロ(約6億5000万円)を支払うと報じられている。すると、それ以降チームは公式戦7連敗を喫していた。そして今月12日には、今度はフランクフルトのヒュッター監督が、ボルシアMGの次期監督になることが発表に。750万ユーロ(約9億8000万円)と監督の移籍ではリーグ史上最高額の違約金が発生すると見られる。

両者の共通点が指摘される中、『キッカー』はヒュッター監督の退任が決まったことにより、チームがボルシアMGのように失速する可能性に注目。ボルシアMGはローゼ監督がドルトムントの次期指揮官に内定したことが発表されるまでチャンピオンズリーグ出場権を十分狙えたものの、発表後にはCLやDFBポカール敗退に加え、リーグ戦4連敗。4位(フランクフルト)との差が「13」に、ヨーロッパリーグ出場権の6位(レヴァークーゼン)との差が「4」に広がっている。

フランクフルトはそんなボルシアMGの“二の舞”になるのだろうか。同メディアは、フレディ・ボビッチ執行役員やブルーノ・ヒューブナーSD(スポーツディレクター)とチーム作りを手掛けてきたフロント陣も今夏に失うことを踏まえた上で、次のように分析している。

「除外できないかもしれないが、そうなるといった要素は見当たらない。チームはグループとして機能し、メンバーの野心も計り知れない。さらにマコト・ハセベやセバスティアン・ローデ、シュテファン・イルザンカーやエリック・ドゥルムといった選手たちにとっては、もう一度最高の舞台でプレーするキャリア最後のチャンスを迎えることになるかもしれない。監督交代によりそれを台無しにされたくないだろう」

一方、「但し、好パフォーマンスを見せても(次節で)ボルシアMGに敗れた場合、そういったディスカッションにも火が付くだろう」とも指摘。躍進のシーズンを過ごすフランクフルトは、いずれにしても複数のスター選手たちの移籍を覚悟しなければいけないとのこと。アンドレ・シウバのビッククラブへのステップアップや移籍ウィンドウが開く度に去就が騒がれるフィリップ・コスティッチの移籍に加え、「エヴァン・ヌディカやダイチ・カマダも売却候補」とし、「新しい強化担当の幹部がどの辺りにストップサインを立てるのかに注目したい。ある程度以上の主力選手を手放してはいけないからだ。CL出場が選手の慰留のための重要な説得材料となるだろう」と強調した。

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