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琉球は開幕8戦無敗をキープ! 樋口監督が語る“チーム内の緊張感”

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[4.17 J2第8節 琉球2-0東京V タピスタ]

 ともに連勝中の対戦となったFC琉球東京ヴェルディは、琉球が2ー0で勝利。開幕8試合で7勝1分と無敗をキープし、同じく無敗の首位・アルビレックス新潟を追走している。

 前半は拮抗状態で試合が進んだが、東京Vは前半41分にMF佐藤優平が一発退場に。スコアレスで折り返した後半から数的優位の琉球が勢いを掴み、後半17分にMF田中恵太が先制ゴール。同23分には自ら掴んだPKのチャンスをMF富所悠が決め切り、2ー0の点差を守り切った。

 前々節にドローで連勝がストップしていた琉球は、前節に続いて今節も白星を手にし、再び連勝をスタート。樋口靖洋監督は「もう一度連勝を続けようと、大事な試合でした」と強い気持ちで試合に臨んだことを明かした。

「ヴェルディのここ2試合の状態を見ると非常に難しいゲームになる。むしろ相手に主導権を握られる可能性が高いと想定しました。ただ、僕たちはすごくいい入り方をして、相手ゴールに迫る形ができた。そういったプレーができたことで、ヴェルディのメンタル的な部分で『少しうまくいかないぞ』という気持ちにさせることができ、ああいう退場者が出たのかと思っています」

 指揮官は「そのうちなんとかなるという雰囲気が出てきて、難しくなるのがサッカーの常」と危機感を持っていたが、数的優位に立った琉球は後半から確実に得点を奪う。「しっかりと後半、相手のゴールをこじ開けて2点を取ったということは評価したい」と選手たちをねぎらいつつ、「ただ、今日は3点目は取らないといけない」とさらなる要求を口にした。

 また、琉球は2019年のJ2昇格後初となる、3試合連続の完封勝利も達成。守備意識については「非常に高まって、守備の強度が上がっているというところが非常に大きいと思います」とその要因を語る。「簡単にはがされたり、簡単に振り切られたりしない。飛び込んで入れ替わるようなシーンがほとんどない。そういったところを今シーズンのスタートからチームとして意識をして選手たちに求めてきましたし、非常によくやっていると思います」。自陣内からのシュートもほとんど打たせず、「しっかりボックスの前で押し出して守っているというところは、守備の強度が上がった要因」とリスク回避力の向上も挙げた。

 首位の座には新潟がいるものの、同勝ち点で追走。樋口監督は好調を維持する理由について「特にここ3週間、4週間くらい、トレーニングの雰囲気が非常に緊張感がある。テンション、モチベーション、ここが非常に高い状態が続いています」と競争意識の高さを明かす。

「試合に出ている選手だけじゃなくて、試合に関わっていない選手たちが非常にアグレッシブにトレーニングに取り組んでいる。その姿勢が、チーム全体の底上げになっているし、緊張感になっているし、ゲームの集中力の高さにつながっていると思います。試合に出ている選手たちの力だけではなくて、チーム全体で非常にいい雰囲気のトレーニングができている。これが一番の好調の要因かと思います」

 21日の第9節では敵地でFC町田ゼルビアと対戦。昨シーズンは一度も町田に勝っていないと語る指揮官は「なんとしてもリベンジを果たすべく、チャレンジャーとして臨みたい」と慢心なく、気持ちを次戦に切り替えている。

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