beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

[プレミアリーグEAST]FC東京U-18、横浜FMユースともに進化の跡が。雨中の激闘は1-1のドロー

このエントリーをはてなブックマークに追加

FC東京U-18横浜F・マリノスユースの一戦は雨中の激闘に

[4.17 プレミアリーグEAST第3節 FC東京U-18 1-1 横浜FMユース 武蔵野苑]

「先制点は決まったんですけど、そこから追加点が獲れなくて、今度は自分たちが焦り始めて。最終的に決められてしまって、悔しい試合になりました」(FC東京U-18・森田翔)「先制点を獲られたけど、自分たちが後半に同点にできて盛り返せたので、逆転できれば良かったなという試合でした」(横浜FMユース・諏訪間幸成)。17日、高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグEAST第3節ではFC東京U-18(東京)と横浜F・マリノスユース(神奈川)が激突。1-1のドローで、両者が勝ち点1ずつを分け合っている。

 開始1分経たない内に、FC東京U-18はキャプテンのMF安田虎士朗(3年)が、ドリブルから強引にフィニッシュ。5分にもFW野澤零温(3年)が、MF俵積田晃太(2年)の左クロスから枠の左へ外れるシュート。「入り方が今日は非常に良くて、横浜FC戦とはだいぶ変わったという所は評価できると思います」と中村忠監督も口にしたホームチームが、勢い良くゲームに入る。

 とりわけ目立ったのが、前節は途中出場だった野澤。6分にもループシュートを放ち、10分にもMF梶浦勇輝(3年)のラストパスから惜しいシュート。14分にも足元に収めてからの、反転左足シュートを敢行。ここは横浜FMユースのGK木村凌也(3年)にキャッチされたものの、アグレッシブさを前面に押し出すと、やはり先制点もこのストライカーが。

 18分。MF加藤大地(3年)のパスを受けた俵積田は、左から右足で丁寧にクロス。この軌道に反応した野澤が、頭で逸らしたシュートは絶妙のコースを辿り、ゴールネットへ吸い込まれる。1週間前は散々だった前半で、早くもFC東京U-18が先制点をゲットしてみせた。

「我々から仕掛けなくてはいけないという話をしていたんですけど、向こうに仕掛けられてちょっと慌てたかなという感じでしたね」と大熊裕司監督も振り返った横浜FMユースは、21分に左サイドを運んだMF細川楓(2年)が、枠の右へ外れるシュートを放つも、前半のチャンスはこれぐらい。「ここ2試合で複数失点していたので、自分たちディフェンスラインが一体となって守ろうと思っていた」というDF諏訪間幸成(3年)とDF西田勇祐(3年)のセンターバックを中心に、何とか耐える展開の中、前半は1-0でFC東京U-18がリードして折り返す。

 後半も勢いはFC東京U-18。2分には左に開いた野澤のクロスに、ニアで合わせた安田のシュートは左ポスト直撃。4分にもMF谷村峻(3年)がワンツーから、わずかに枠を逸れる際どいシュート。6分にも俵積田のシュートがこぼれ、安田が掴んだ決定機も、木村がファインセーブで阻止。2点目を獲り切れない。

 20分。「あそこはいつも練習でやっているので、良い形で出せたかなと思います」と諏訪間も胸を張ったファインゴール。横浜FMユースは右サイドからSB舩木大輔(1年)が叩いたボールを、FW内海碧斗(3年)が細かく繋ぎ、最後は10番のMF横溝広太が丁寧にゴールへ流し込む。華麗な連携で最大の成果を。1-1。スコアを振り出しに引き戻した。

「2点目、3点目を奪えれば、こっちのゲームに持ってこれたと思うんですけど、結果的にはそこが奪えなかったことで、時間とともにエネルギー不足というか、質不足というか、だんだん相手のゲームになってしまいましたね」と中村監督も振り返るFC東京U-18は28分、安田が左サイドを運んで、自ら打ったシュートは石井がキャッチ。勝ち越し点が遠い。

 39分はFC東京U-18にCKのチャンス。谷村が左から蹴ったボールは、シュートまで持ち込めず。45+4分のラストプレーは、横浜FMユースにFKのチャンス。MF角田惠風(3年)が右から蹴ったボールは、こちらもフィニッシュまで至らず、直後にタイムアップのホイッスル。「決める所を決めていればという所だったんですけど、そこは自分たちの実力かなと思います」とはFC東京U-18のCB森田翔(3年)。シュート数は15対3とFC東京U-18が圧倒しながら、1-1のドローという結果に、両チームの選手が雨に濡れたピッチへ崩れ落ちた。

 劣勢の中でも、らしいゴールを奪い取って、勝ち点1を手にした横浜FMユース。「ああいったゴールのような質のものを常に出せるようにしなくてはいけないと。でも、今日はスペースを消された時にどうするんだということを改めて課題として持ち帰れたので、凄く良かったかなとは思います」と大熊監督が語ったように、攻撃局面の進化はこれからも十分に期待できるところ。“上手さ”と“強さ”のブレンドが、確実に進みつつある。

「ウチの方がシュート数は多かったですけど、結果的には勝ち点1という所で、上に行くにはこういうゲームをちゃんと勝っていかないと。せっかく前節は負けゲームで勝ち点1を取ったりしている訳だから、優勝争いしたいんだったら、もう1個質を上げないといけないよねという感じです」と中村監督も話したFC東京U-18は、それでも1週間前に突き付けられた立ち上がりの悪さを克服して先制点を挙げたように、一歩ずつ成長しているのは間違いのないところ。2試合続けて手にした勝ち点1の意味は、次節の結果次第で大きく変わってくる。

(取材・文 土屋雅史)
▼関連リンク
●高円宮杯プレミアリーグ2021特集

TOP