beacon

欧州スーパーリーグ、初代会長はレアル会長ペレスに「私たちがフットボールをあらゆるレベルで助けていく」

このエントリーをはてなブックマークに追加

レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長

 レアル・マドリーなど欧州の12クラブは19日、欧州スーパーリーグを創設することを発表した。創設12クラブによる運営組織の初代会長は、レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が務めることになる。

 12クラブはFIFAやUEFAから国内外の大会から追放するとの警告を受けながらも、欧州スーパーリーグ創設に踏み切ることを発表。運営組織は12クラブにさらに3クラブを加えた15クラブで構成し、そこに5クラブを招待した合計20クラブによって大会を行っていくという。彼らが出した声明では、欧州スーパーリーグ創設の理由を次のように説明している。


「欧州における最重要の12クラブは今日、新たな大会、スーパーリーグ創設で合意したことを発表する。この大会は創設クラブで運営することになる」

「アーセナル、アトレティコ・マドリー、チェルシー、バルセロナ、インテル、ミラン、ユベントス、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー、トッテナムが大会の創設クラブとなる。可能な限り早いスタートさせる創設シーズンに、さらに3クラブが招待され、私たちと結束することになる」

「創設クラブはこれからUEFAとFIFAと継続的に話し合い、スーパーリーグ、世界のフットボールのためにとして最善の解決法を見つけ出すことを期待している」

「新リーグ創設は、世界的パンデミックによって欧州フットボールの現経済モデルの不安定さが加速したことで生じるもの。ここ数年間、創設クラブは現存する欧州大会のクオリティーとインテンシティーの改善を目標としてきた。とりわけ、最高のクラブと選手たちがより頻繁に対戦する大会を生み出すことを」

「パンデミックはフットボールのピラミッド全体の利益を助けるため、その価値を引き上げるた目に戦略的展望、商業的焦点が必要なことを明らかにした。ここ数か月間、我々は統制機関と未来の欧州大会のフォーマットについて活発な議論を続けてきた。創設クラブは彼らが提示する解決法では根本的な問題、つまりはフットボール界全体のためのクオリティーの向上や、さらなる財源の獲得について解決できないと考えている」

「この新たな年間トーナメントは経済的成長を著しく促進させることになり、欧州フットボールを長期的に助けていくことができる。連帯金として拠出できる額は現行の欧州大会のシステムが生み出すものより大きくなり、各クラブの長期的な取り組みによって100億ユーロ(約1兆3000億円)を超えることを見込んでいる。その一方で、新大会は持続可能な財政基準を構築していく。それは全創設クラブが、支出に関する枠組みを決めることを約束しているためだ。その代わりに創設クラブは全員で35億ユーロ(約4550億円)を一括で受け取り、その全額をインフラ整備、COVIDのパンデミックによる影響を埋め合わせるためだけに使用していく」

 そして、その声明においてペレス会長は、「レアル・マドリー会長及びスーパーリーグ会長」との肩書きで、次のようにコメントしている。

「私たちは私たちが世界の対応する位置から、フットボールはあらゆるレベルで助けていく。フットボールは世界で40億人のファンを抱える唯一のスポーツであり、私たちビッグクラブの責任は、ファンの願いに応えることにある」

 レアル・マドリーは1950年代、当時の会長である故サンティアゴ・ベルナベウ氏がそれまで存在しなかった欧州王者を決める大会、チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)の創設に携わったことで知られる。ペレス会長の経営モデル(スター選手をかき集める戦略など)はベルナベウ氏のものを踏襲しているとされるが、新たな欧州大会創設は、似たような道を歩み続けていることを意味しているのかもしれない。

●ラ・リーガ2020-21特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP