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試合中止を防げるか…Jリーグが当日「オンサイト検査」導入

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 Jリーグは19日、臨時理事会と実行委員会を開催した。試合直前に選手・スタッフが新型コロナウイルスの陽性判定を受けた場合に速やかに対処するため、オンサイト検査を導入することが正式に決定。20日に予定されているルヴァン杯から運用がスタートする。

 オンサイト検査は2週間に一度の頻度で行われているJリーグ公式検査を補完するもの。公式検査の空白期間中にチーム内に陽性者が出た場合、あるいは感染の疑いがある選手が出た場合、当該クラブで、試合当日のキックオフ3時間前に抗原定性検査の手法を用いて実施される。

 キックオフ3時間半前までに選手・スタッフらが以下のいずれかに該当することが分かった場合、Jリーグはクラブに対してオンサイト検査の実施を指示することができる。受検者はクラブが指定でき、陰性判定を受けた者だけが当日の試合にエントリーできる。

▼オンサイト検査の実施基準
①直近の公式試合以降(ただし、直近の公式試合が1週間以上前の場合、試合開催日の1週間以内。以下同じ)に、新型コロナウイルス感染症の陽性診断を新たに受けた者が1名以上いる場合

②直近の公式試合以降に公式検査で判定保留または自主検査で陽性が疑われる判定が出た場合であって、キックオフ3.5時間前の時点で確定診断が出ないことが明らかなとき

③試合会場への移動日(ビジターの場合はクラブハウスを出発する日)からキックオフ3.5時間前までの間、以下の症状をもつ者が1名以上新たに発生した場合
(ア) 37.5度以上の発熱
(イ)上記のほか、医師により新型コロナウイルス感染症の感染が疑われるとの診断をされた場合

 オンサイト検査後は以下の対応がとられる。オンサイト検査を受験した者は試合後、陽性か陰性かにかかわらず、自主的にPCR検査を受けることが義務付けられており、ここでの陰性判定が次の試合のエントリー可能要件となる。なお、オンサイト検査の結果は次の試合以降のエントリー要件には影響しない。

▼試合前の対応
①判定保留あるいは陽性の場合→隔離
②陰性の場合→試合エントリー可

▼オンサイト検査陰性者の試合後の対応
①自主PCR検査で陰性→次の試合にエントリー可
②自主PCR検査で陽性→医療機関を受診

▼オンサイト検査陽性者の試合後の対応(当該試合は出場不可)
①自主PCR検査で陰性→24時間後に再検査→陰性→次の試合にエントリー可
②自主PCR検査で陰性→24時間後に再検査→陽性→医療機関を受診
③自主PCR検査で陽性→医療機関を受診

 Jリーグでは昨季以降、公式検査のインターバル中に陽性者が出たことで、試合までに感染者・濃厚接触者の特定が間に合わず、試合中止の措置が取られる事例がたびたび発生していた。今季は「濃厚接触の疑い」を判断する独自基準を設け、より迅速な判断ができる仕組みを整備したが、シーズン序盤から試合中止が続発。今後はさらに踏み込んだ運用を行うことで、こうした事例を防止していく構えだ。

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