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U-15日本代表候補が合宿最終日に紅白戦を実施。MF磯本とFW道脇がゴール

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1本目20分、ビブスオレンジのMF磯本蒼羽(岡山U-15)が自らPKを決めて先制

 23年U-17ワールドカップを目指して始動したU-15日本代表候補が高円宮記念JFA夢フィールド(千葉県千葉市)合宿最終日の22日、20分×3本の紅白戦を行った。

「自分の常識を変える」「自分の武器を積極的に出す」というテーマを持って、06年生まれ以降の選手たちが挑んだ計4日間の合宿最終日。ピッチ内外で一つ一つ自分の「基準」を変えてきた27人が、ビブス白チームとビブスオレンジチームに分かれて(GK山岡薫平(FCフレスカ神戸)のみ両チームで1本ずつプレー)アピールを目指した。

 1本目、余裕を持って相手のマークを外していたMF白石瑛也(磐田U-18)や前線で落ち着いてボールをキープするFW道脇豊(熊本Jrユース)中心に攻めたオレンジは、白石がカットインから左足シュートを打ち込み、こぼれをMF中島洋太朗(広島Jrユース)が狙うなどシュートシーンを増やす。

 そして20分、MF磯本蒼羽(岡山U-15)が左SB吉松優人(福岡U-15)とのワンツーでPAへ切れ込んでPKを獲得。これを磯本が右足で決めてオレンジが先制した。白もMF池田獅大(福岡U-15)とMF中山温樹(清水Jrユース)の両ボランチを起点にボールを前進させ、左SH藤井維咲(FC東京U-15深川)がドリブルで仕掛けるシーンやMF半場朔人(東京V Jrユース)がコンビネーションから抜け出しかけるシーンもあったが、得点を奪うことができない。

 逆にオレンジは2本目13分、右中間でMF西岡佑真(京都U-15)からのラストパスを引き出したFW道脇豊(熊本Jrユース)が右足シュートをファーサイドのネットへねじ込んで2-0。白も左サイドからチャンスを作り、半場がチャンスを迎えるが、オレンジSB吉松がシュートブロックする。

 白は3本目2分に左クロスからCB内丸寛太(鳥栖U-15唐津)が決定的なヘッドを放った。だが、オレンジはMF石井陽(前橋FC)がゴールラインすれすれでスーパークリア。オレンジはその後、高さとスピードを見せる186cmCB大場章太郎(鳥栖U-15)や187cmCB本多康太郎(湘南U-15)中心に決定打を打たせない。

 紅白戦では、オレンジのMF長田叶羽(G大阪Jrユース)がルーレットターンでの突破を試みたり、道脇や左SB武田絢都(徳島Jrユース)が懐の深いキープを見せたり、中島、半田がスルーパスを狙ったり、1本目にGK後藤亘(FC東京U-15深川)が飛び出してキャッチするなど各選手チャレンジする部分が見られた。一方で、リードされていた白、オレンジ含めてゴール前でギラギラした部分や、強いシュートをコースに打ち込む、また苦しい時に頑張るという特長を十分に出せていたとは言い難い。試合後、A代表の森保一監督や廣山望監督からアドバイスを受けた選手たちは、また代表チームの「基準」を学んで4日間のトレーニングを終えた。

(取材・文 吉田太郎)

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