beacon

欧州スーパーリーグ構想4クラブの指揮経験も…名将アンチェロッティが語る「冗談かと思った。冗談だった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カルロ・アンチェロッティ監督がスーパーリーグ構想を語る

 18日に発表された欧州スーパーリーグ構想(欧州SL)は、ヨーロッパのサッカー界に衝撃を与えた。結局、プレミアリーグの“ビッグ6”は早々に脱退。構想はすでに空中分解している。

 英『スカイスポーツ』では、エバートンカルロ・アンチェロッティ監督のコメントを伝える。指揮官はこれまでにユベントスやミラン、チェルシー、パリSG、レアル・マドリード、バイエルンを指揮。ミランで2度、レアルで1度のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)制覇を成し遂げるなど、圧倒的なタイトルを誇る名将だ。

 自身が指揮したクラブも含まれていた欧州スーパーリーグ構想。アンチェロッティ監督も噂は耳にしていたようで、「冗談かと思っていたよ。でも冗談だったね」と記者の問いに答えた。

「ヨーロッパとアメリカのスポーツ文化は異なる。我々の文化が正しいなんてことはなく、文化が異なるんだ。アメリカのスポーツは娯楽要素が強い。一方、ヨーロッパのスポーツ文化はより情熱を持ったものだ。隣町、隣国のクラブを打ち負かしたいと思ってきた。根本が違って成長してきた文化なんだ」

「しかし、もうフットボールはただのスポーツではなく、ビジネスの一部でもある。両方ともに考慮する必要がある」

「サッカーファンにとっては奇妙な時間だったね。12のクラブは間違っていた。彼らは選手、マネージャー、サポーターの意見を考えていなかった」

 欧州SL構想が大きな騒動をもって否定されたが、それをきっかけに欧州CLの改革にも目が向けられるようになった。アンチェロッティ監督は、マンネリしつつある欧州CLにも言及している。

「スーパーリーグで最も重要な部分は、スポーツ面のメリット無しに競争を構築しようとしたことだ。これは受け入れられないだろう。私たちはスポーツと結婚して生まれたようなものなのだから。そこを履き違えていた」

「ビッグクラブたちは今戻ってきて、議論を開かなくてはいけない。我々だってみんなチャンピオンズリーグの競争力を高めたいと思っている。世界最高の競争にね。プレミアリーグやセリエAだって話し合う必要がある。最も重要なことはスポーツ面のメリットを考えるということ。スーパーリーグはもう不可能だろう。しかし、チャンピオンズリーグの新しいフォーマットでなら可能だ」

●プレミアリーグ2020-21特集

TOP