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ESL構想崩壊も…バルセロナ会長は断固支持「スーパーリーグは必要」

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バルサのジョアン・ラポルタ会長

 バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が初めて欧州スーパーリーグ(ESL)に言及し、その必要性を訴えた。『ESPN』が伝えている。

 18日、フットボール界を揺るがす欧州スーパーリーグ構想が発表された。12のビッグクラブによる独占的なリーグ戦の新設表明は多方面から猛反発を受け、プレミアリーグの“ビッグ6”、インテル、アトレティコ・マドリー、ミランと次々に辞退。わずか3日後に構想はボロボロになってしまった。

 構想はすでに崩壊の様相を呈しているが、バルセロナはESL支持を撤回しない。ラポルタ会長はこのリーグ案はまだ存在しており、クラブはUEFAとの話し合いに応じるつもりだと主張した。『TV3』に対し、次のように話している。

「私たちには立場があり、今もそうだ。そのことについて説明したい」

「その立場には慎重にならなければならないが、それ(ESL)は必要なものだ。一方で、当然のことながら、最終的な判断を下すのは創立メンバーだ」

「多くの収益に貢献しているのがビッグクラブであることを考えれば、分配のプロセスについて発言権を持つことは絶対に必要だ。また、スポーツの実力に基づいた魅力的な競争になっていることも重要だと考えている」

「私たちは国内リーグの維持を守りたい立場にあるので、UEFAとの対話には常に前向きだ。それは前提だよ。誰もがサッカーをより良いものにしたい、素晴らしいスペクタクルなものにするために必要なリソースがほしいと思っている」

「ビッグクラブがこうしたリソースを持っていなければ、サッカーはダメージを受けることになる。制度的に調和がとれること、すべてのことを考えようとする姿勢が求められる」

「いくつかのクラブが撤退したり、別の方法で価値を認めたりといった、一連のプレッシャーがあった。しかし実際には(ESLの)提案はまだ存在している。とはいえ重要な投資を行い、多額の給料の支払いを考えると、より多くのリソースが必要だ。また、サッカーというスポーツをよりスペクタクルにし、このレベルを維持したいと考える人は、私たちの提案についても考慮しなければならない」

 ラポルタ会長のコメントは、バルセロナのDFジェラール・ピケ氏がESLを批判し、「サッカーのエコシステム全体を破壊する」と述べた後に発表された。バルセロナのロナルド・クーマン監督は水曜日の記者会見で、UEFAはお金だけを重視し、サッカー選手や監督を無視していると非難している。

 バルセロナは木曜日に声明を出し、ESLに残ることを改めて表明した。

「創設メンバーの一人としてこのプロジェクトに参加する機会を断ることは、歴史的な失敗になっていただろう」。また、クラブの声明では、最終的な決定権は創立メンバーにあることを繰り返し述べている。

「バルセロナはこれまでも、そしてこれからも、会員一人ひとりが所有するクラブとして、このような重要な決定については、提案を慎重かつ必要に応じて詳しく検討した後、組織全体の最終的な判断に委ねるつもりだ」

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