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[MOM3430]帝京三MF辻友翔(1年)_自信得た90分間。流経相手に抜群の動き披露し、2ゴール演出

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帝京三高MF辻友翔は異質の動きを見せて2ゴールを演出

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.24 関東 Rookie League Aリーグ第1節 流通経済大柏高 0-3 帝京三高 時之栖うさぎ島2]

 帝京三高(山梨)の指揮を執った新井大介コーチが、「抜群なんですよ(微笑)。前向いて2人、3人と剥がしてくれるので、他の子はポジションとアクションを取るだけで良いくらい」と絶賛するほどの動き。個々の実力者揃う流通経済大柏高(千葉)を相手に背番号14のボランチが舞った。

 MF辻友翔(1年=フレンドリーJrユース)は相手の軸足、重心を見て逆を取り、しなやかな身のこなしでボールキープ。潰し役のMF高橋翼颯のサポートを受けながらボールを受けた辻は、相手の前に何度も潜り込んでパス、シュートを繰り出した。

 ロストしたシーンがゼロではなかったものの、失わない力を存分に発揮していた辻は巧みに相手のマークを外しながら上げたクロスとスルーパスで2ゴールを演出。「自信があるのはドリブルと展開力です。いつもどおり練習でやっていることが流経相手でもしっかりとできたと思います」と微笑んだ。

 周囲に認められるほどの力を持ちながら、これまでは自分に自信を持ってプレーできていなかったという。それでも、この日は変化するに十分のパフォーマンス。「自分、あまり自信を持てないんですけれども、今日みたいなプレーができたことで、いつも以上に自信を持てたかなと思います」と手応えを口にしていた。

 フレンドリージュニアユース(東京)時代の恩師の繋がりもあって山梨の強豪校へ進学。そのMFは、「目標の選手はネイマール。ネイマールみたいになれるようにもっと自分の個、ドリブルのスキルを上げていきたい」とよりレベルアップを目指していく。

 課題は守備面や強度。だが、その奪い取る力や体力面が上がってくれば、面白い存在になりそう。この日、チームを2カテゴリー上のプレミアリーグ勢撃破へ導いた辻は、貪欲に自分を磨いて、結果を残し続けて注目度を高める。

(取材・文 吉田太郎)
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