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激動の一週間を過ごしたUEFA会長はビッグクラブに制裁検討、一方で「英ビッグ6は少し許す」

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アレクサンダル・セフェリン会長が激動の一週間を振り返る

 欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンダル・セフェリン会長は、欧州スーパーリーグ(SL)構想を企てた12クラブに対し、制裁を下す意思を見せている。英『デイリー・メール』が伝えた。

 18日に発表された欧州12ビッグクラブによる欧州SL構想は、大きな反発を呼び、48時間ほどで大半のクラブが加入撤回を宣言。いまだに余波は残るものの、大きな混乱は収まりつつある。

 セフェリン会長はインタビューに答え、欧州SLに加入しようとした12クラブへの制裁を示唆。特に現在も構想からの撤回を伝えていないレアル・マドリーバルセロナユベントスには厳しい罰が与えられる可能性があり、来季の欧州大会から追放されることも。一方で、いち早く考えを改めたプレミアリーグの6クラブ(チェルシーマンチェスター・シティアーセナルトッテナムリバプールマンチェスター・ユナイテッド)には、より寛大な措置が取るという。

「英国の6クラブと他の6クラブは明確に違いがある。英国6クラブは過ちを認め、早々に引き上げた。自分の間違いを認めたことには多少の素晴らしさは残っている」

「12のクラブは3つに分かれる。英国のビッグ6、その後に続いたアトレティコ・マドリーとミラン、インテルの3クラブ、そして並行世界に生きているようにいまだスーパーリーグ構想を認める3クラブだ。それらには大きな違いがある。しかし、誰もが責任は負うものではある」

 セフェリン会長は、最も過酷な一週間だったことを明かす。会長はスロベニアの自宅からスイスのUEFA本社までの長距離運転の中で、ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長からの反旗を把握。これまで噂レベルにすぎなかった欧州SL構想の発表を唐突に知らされる形となった。

「ストレスにあふれていた。洗濯機に入れられたような気分だった。8時間の運転の中で、欧州CL新方式の改革とスピーチの準備をしていたところだったんだ」

「アニェッリにはとても感謝していたんだ。しかし、欧州SL構想のおかげでスピーチの内容を4度も変えることになった。アニェッリは私に嘘をついていた」

 欧州SL構想を覆した原動力として、会長は多くのサッカーファン、そしてイギリス政府が大きな役割を果たしたことも明かす。

「英国政府の反応には感銘を受けました。48時間のクレイジーな時間に、ボリス・ジョンソン首相やデジタル・文化・メディア・スポーツ省大臣のオリバー・ダウデン氏と何度も連絡を取り合った。」

 波乱となった欧州SL構想は、これまで絶対的に存在していた欧州CLの在り方にも影響を与えた。セフェリン会長は、36チームに増やそうとしていた欧州CL新方式について「変化はするかもしれない。どんな変更も可能だ」と白紙に戻すことも視野に入れている。

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