beacon

田中達也の“恩返し弾”で再逆転!! 最後は耐えた浦和がホーム3連勝、大分は泥沼7連敗

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF田中達也が決勝ゴール

[4.25 J1第11節 浦和3-2大分 埼玉]

 J1リーグは25日、第11節を各地で行い、浦和レッズ大分トリニータに3-2で勝利した。浦和は前半早々に先制した後、大分MF町田也真人の2ゴールで逆転されたが、DF槙野智章とMF田中達也のゴールで再逆転。敗れた大分は7連敗となった。

 ホームの浦和は前節のC大阪戦(●0-1)から先発1人を変更。MF伊藤敦樹に代わってFW杉本健勇を入れ、システムを4-4-2に戻した。対する大分は前節の柏戦(●0-1)から4人を入れ替え、GKポープ・ウィリアムが先発でJ1リーグ初出場。MF小林裕紀、MF香川勇気、FW伊佐耕平も新たに起用した。

 浦和は前半3分、早速スコアを動かした。MF小泉佳穂のフィードを杉本がエリア内で収めると、バックパスを受けたDF山中亮輔がゴール前にふわりと浮き球パスを供給。後方から突っ込んできたDF西大伍がダイレクトでネットを揺らした。西はこれが移籍後初ゴールとなった。

 その後も浦和がボールを一方的に握り、大分は5-4-1のブロックを敷いて耐え凌ぐという展開。それでも前半22分、FW武藤雄樹のコーナーキックを起点とした波状攻撃がポープに阻まれるなど、得点を挙げることはできない。

 すると前半24分、大分は右サイドをMF松本怜が破ってカウンターをスタートさせると、クロスは伊佐に合わなかったが、左サイドから二次攻撃を展開。DF三竿雄斗の浮き球パスからMF小林成豪、伊佐が次々に体を張ってボールを収め、MF下田北斗の折り返しに反応した町田がハーフボレーでネットを揺らした。

 同点に追いついた大分はそこから勢いを取り戻し、前半41分に追加点。高い位置でプレッシャーをかけて槙野のクリアボールを拾うと、DF坂圭祐、下田と次々に縦パスをつなぎ、再び町田が抜け出す。コントロールが乱れたボールは槙野に触れられたが、こぼれ球を右足で蹴り込み、逆転に成功した。

 浦和は後半開始時、杉本に代わって伊藤を入れ、システムを4-1-4-1にチェンジ。すると試合がオープンな傾向となり、両チームが立ち上がりから攻め合う。後半12分には大分に決定機。松本のボール奪取から右サイドを攻め込み、フェイントで相手をかわした町田がゴール前に送り込んだが、相手にゴールライン付近でクリアされた。

 大分が後半13分に2枚替えを敢行すると、浦和も直後に山中を下げてMF汰木康也を投入。すると浦和が押し込む場面が増え、MF関根貴大や西が立て続けに惜しいチャンスをつくった。浦和はさらに同24分、武藤と関根に代えて古巣対戦のMF田中達也とFW興梠慎三を入れ、勢いを強めた。

 すると後半30分、浦和は小泉のFKから波状攻撃をスタートし、セカンドボールを受けた小泉が再び前線へのフィードを送りこむと、ファーサイドで反応したのは槙野。滑り込みながらのダイレクトボレーでネットを揺らし、同点に追いついた。

 浦和はさらに後半37分、カウンターから左サイドでボールを受けたMF明本考浩が最終ライン裏に斜めのスルーパスを供給すると、2列目から飛び込んだ小泉が突破。相手と交錯しながらもなんとかボールを残し、最後は田中が押し込んで逆転に成功した。終盤は大分がパワープレーに出たが、古巣対戦のGK西川周作が鬼気迫るビッグセーブを連発し、失点を阻止。一時は逆転を許した浦和が押し切り、ホーム3連勝を収めた。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2021シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP