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[関東Rookie League]前半3発の日大藤沢が前橋育英の反撃振り切り、開幕2連勝

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前半15分、日大藤沢高FW山上大智が先制ゴール

[4.25 関東 Rookie League Aリーグ第2節 前橋育英高 2-3 日大藤沢高 時之栖うさぎ島2]

 25日、関東・静岡の強豪校の1年生が90分間ゲームのリーグ戦で力を磨く「2021関東 Rookie League」Aリーグ第2節で前橋育英高(群馬)と日大藤沢高(神奈川)が対戦。日大藤沢が3-2で勝利した。

 第1節が延期となった前橋育英はこの試合が今季初戦。これまでも練習試合は組まれていたものの、この日の先発組はトレセン活動への参加によって1年生チームでは初の対外試合という選手がほとんどだった。一方、練習試合を重ね、初戦で西武台高(埼玉)を4-1で下している日大藤沢は前半、「(20分過ぎの)飲水タイムまではパーフェクトでした」(河内健奨コーチ)という試合を演じる。

 前半15分、前日に続いて前線で存在感を放つFW山上大智がカットインからの右足シュートを打ち切って先制点。さらに20分にはMF諸墨清平のアシストからMF岡田生都が決めて2-0と突き放す。

 正確な左足でビルドアップの起点となっていたCB宮崎達也は「みんな上手いので、そこで一人がタメを作ったりしたら1タッチとかで剥がしていける。練習試合とかも結構組んできたりしているので、コンビネーションとかは上手く行っていると思います」と振り返っていたが、前日不在だったMF小柴海生と諸墨を加えてボールを動かす日大藤沢は、思い通りの内容でリードを広げた。

 前橋育英は前半、攻撃時に間延びしてしまい、バイタルエリアを活用することができない。MF篠崎遥斗とMF為谷永渡のダブルボランチがボールに多く絡む形で前進しようとしていたが、苦戦してしまう。逆に日大藤沢の山上や岡田の鋭い抜け出しにあい、あわやPK献上というシーンも。日大藤沢CB宮崎の左足FKをGK雨野颯真のビッグセーブで阻むなど何とか2点差を維持していたが、前半終了間際に宮崎に右サイドからのCKを直接決められて0-3とされてしまう。

 後半、前橋育英はは4-4-2から4-2-3-1へとシステムを変えたことが功を奏し、流れを掴む。3分に為谷が決めて1点を返すと、その後も篠崎と為谷の多彩な配球によって中央、サイドから相手の守りにプレッシャーをかける。なかなか2点目を奪うことができなかったものの35分、相手のビルドアップのミスを突いた交代出場FW矢代裕意が決めて1点差。だが、技術力の高い日大藤沢からボールを奪い返すことができずに押し返されてしまうなど、次の1点を奪うことができなかった。

 この日、日大藤沢は佐藤輝勝監督もベンチ外から観戦。アピールを狙う選手たちは素直に勝利を喜んでいた。河内コーチは「ハイプレスの中で剥がすことをやっていかないといけない。フロンターレを参考に、見ている人もやっている人も楽しいサッカーをしたい」とコメント。そして、宮崎は日大藤沢のビルドアップや攻守を身に着けながら成長し、「(Rookie Leagueでは)優勝できるように一戦一戦大事に戦っていきたい」と力を込めた。

(取材・文 吉田太郎)
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