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[関東大会予選]西武台に安心感与えるCB武笠隼季、要所を締めてダメ押しゴールも

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後半36分、西武台高CB武笠隼季が右足ボレーでダメ押しゴール

[4.27 関東高校大会埼玉県予選準決勝 西武台高 4-0 正智深谷高]

 初戦から全4試合無失点。GK淺沼李空(3年)とともに西武台高守備陣の中心となっているのが、CB武笠隼季(3年=Jrユースサッカークラブ与野出身)だ。ボランチを本職とする武笠だが、昨年は3バックの中央、今回の関東大会予選でも最終ラインの中央でチームを支えている。

「最終ラインでも自分は勝負できると思っている。空中戦と球際の強さが(CBとしての)ウリだと思います」と語る武笠は、この日も要所を封じる守備。後半は正智深谷高に押し込まれる時間帯が続いたが、「交代の入ってくる選手が強烈なので、押し込まれても(彼らが)入ってくるまでは我慢しようという気持ちで、みんな気を引き締めて守っていました」。

 その言葉通りに怪我明けのエースFW細田優陽(3年)らが投入されるまで耐え切ると、試合終盤には攻撃面でも躍動。後半36分、CKのクリアボールを豪快な右足ボレーでゴールへ突き刺した。

 幼い頃からキックを武器にしてきたという武笠は、攻撃面でも欠かせない存在だ。左右両足から長短のパスを通すことができ、状況に応じたキックで攻撃の起点に。「近くが空いていれば近くにも出せるし、相手が前から来ていれば裏へひっくり返すことができる」力をCBで発揮している。

「自分が後ろにいることで、前の選手が後ろの心配をせずに攻撃できるという存在になりたい」という武笠。コーチ陣からの信頼も非常に厚い万能型DFは、憧れの選手だというMF長谷部誠(フランクフルト)のように、チームに安心感をもたらし、仲間を活かしながら目の前の白星を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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