サッカーe日本代表は29日、国際サッカー連盟(FIFA)主催の国対抗「FIFAe Nations Cup 2021」への出場権を懸けたアジア・オセアニア予選「FIFAe Nations Online Qualifier」に出場。PlayStation4でJayが、Xbox OneでAguが試合に臨み、オーストラリアとニュージーランドに4勝したものの、マレーシアには連敗を喫し、初日を2位で終えた。明日30日には2日目が行われ、フィリピンと対戦。5チームによるグループリーグを1位、2位いずれかで突破すれば、決勝トーナメントに進むことができる。

　昨年発足したサッカーe日本代表にとって、初の国際大会となった。3月にはJay(SCARZ)、Agu(Blue United eFC)、Web Nasri(鹿島アントラーズ)が代表に選出。今大会ではJayがPlayStation4部門、AguがXbox One部門となり、Web Nasriはコーチとしてサポート役に回った。

　FIFA主催の国対抗「FIFAe Nations Cup 2021」は8月にデンマークで開催される。日本はまずオセアニア地域を含む10チームが参加するアジア予選に出場。2グループに分かれ、グループAはマレーシア、ニュージーランド、日本、オーストラリア、フィリピン、グループBは韓国、シンガポール、中国、香港、インドネシアの組み合わせで総当たり戦を行う。各グループの上位3チーム、合計6チームがノックアウトステージに進出。勝ち上がった5チームが本大会に出場する。

　日本は初戦でオーストラリアと対戦。JayはPlayStation4部門でオーストラリアのマルコに4ー3で勝利すると、AguもXbox One部門でゴメスに5ー1と快勝。続くニュージーランド戦も、Jayがキングに4ー0で、Aguはベインジーに3ー1で勝利した。

　Jay、Aguともに堅守で攻撃を封印。最終ラインの裏を突かせず、スルーパスを冷静にカットする。ドリブル突破も正面から受け止め、不運な失点以外はすべて守り切る。一方で、攻撃は前線からの即時奪回からのショートカウンターが効果を発揮。立て続けに大量得点を奪った。オーストラリアとニュージーランドから4連勝で勝ち点12を奪取。しかし、3試合目のマレーシア戦で初めて苦戦を強いられる。

　Jayはマレーシアのアクマルと対戦。前半15分に先制を許すと、前半で3失点をしてしまう。後半には2得点を決めるが、そのまま2ー4で初黒星となった。Aguも同様にマレーシアのルクマンに苦戦する。前半を1ー3で折り返すと、終盤に追い上げたが、結局3ー4でこちらも敗戦。2連敗となった。

　6試合を終えて、マレーシアが5勝1敗で勝ち点15(得失点差+11)の首位に立つ。日本は4勝2敗の勝ち点12(得失点差+8)で2位となった。残る3チームは現状で2試合未消化だが、3位は1勝2敗1分で勝ち点4(得失点差0)のオーストラリア、4位は1勝2敗1分で勝ち点4(得失点差-4)のフィリピン、5位は4敗のニュージーランドとなっている。30日に残り試合が行われ、グループAの1位と2位がグループBの1位、2位との決勝トーナメントに進む。

　試合後、インタビューに答えたJayは「トータル4勝できてよかった。でもマレーシア戦で2連敗。悔しい部分はあるけど悲観する必要もなく、明日フィリピンに勝って、トーナメントに行けたら」と語る。Aguも「マレーシア戦で2連敗してしまったので悔しい」と悔しさをにじませる。しかし「フィリピン戦が控えているので、両コンソールとも勝って、2位突破してトーナメントに進めたらいいと思います」と気持ちを切り替えていた。

　試合を見守ったWeb Nasriも「6試合で4勝なので、まったく悪い結果ではない。この後、フィリピン戦に向けて話し合っていきたい」と30日も2選手をサポートする意気込みを語った。