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[Rookie League]伝統の「8」背負う清水桜が丘MF佐藤は常に落ち着いて「流れを変えて行けるような選手に」

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清水桜が丘高のアンカー、MF佐藤奨真が個人技で抜け出してゴールへ迫る

 静岡の名門・清水桜が丘高は、「2021 関東Rookie League」Bリーグ開幕戦(24日)で苦しみながらも暁星高(東京)に1-0で勝利。決定力の部分は課題となったものの、アンカーの位置から攻撃を組み立てるMF佐藤奨真(アスルクラロ沼津U15出身)を中心にボールを動かし、FW田辺未來やMF澤野航大、右SB岡谷龍斗といった選手たちが縦への力強さを加えて相手ゴールに迫り続けていた。

 例年よりも、ビルドアップに重きを置いた印象のスタイル。その中で低い位置でボールを引き出し、運ぶドリブルやパスで攻撃をコントロールしていた佐藤は、「藤枝東(FC)とアスル(クラロ沼津U15)が繋ぐサッカーで、その出身が多いので繋ぐサッカーになっているんですけれども、個性が強くてお互いの良さが出ていた」と振り返る。

 チームはチャンスを増やしていたものの、クロスバーに阻まれるなど得点はMF相川郁也が挙げた1点のみ。佐藤は試合終了間際に個でDFを打開して決めに行ったが、決め切れなかったことを反省していた。

 佐藤は沼津U18への昇格ではなく、プリンスリーグ東海を戦う清水桜が丘への進学を選択。1年生チームとは言え、全国優勝計12回(選手権、インターハイ、全日本ユース)の清水商高時代から伝統となっているエースナンバー「8」を託された。

「最初はびっくりしたんですけれども、もらったからにはやらないといけない」と佐藤。「セルヒオ・ブスケツとか、チームが悪い時でも自分だけは落ち着いて流れを変えて行けるような選手になりたいです。桜だったらプリンスで1年から活躍したら注目もされるので、自分の夢にも繋がるかなと思っています」と意気込んでいる。

 第2節は片瀬晴城監督も見守る中での戦いだったが、武南高(埼玉)に0-2で敗戦。佐藤はシュートや「波がある」という課題を改善してAチームでのチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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