beacon

[Rookie League]宿敵に完敗の水戸商、練習で差を縮めて「自分たちが全国に」

このエントリーをはてなブックマークに追加

水戸商高CB大内海音主将(4番)は卒業までに鹿島学園高との差を縮め、逆転することを誓った

 県内のライバルに追いつき、追い越す。インターハイ日本一や選手権3位のの歴史を持つ茨城の伝統校・水戸商高は「関東Rookie League」Bリーグ開幕2連敗。特に鹿島学園高(茨城)との第2節(25日)は0-9の完敗だった。

 相手のシュートやクロスをブロックするCB大内海音主将やGK細貝修人が必死にゴールを守り、パワフルなFW和島旺生を中心に反撃した。やるべきことを表現できていた時間帯もあったが、初戦同様に連続失点でリズムを崩してしまった。

 大内は試合後、「開幕2試合が終わって自分たちの現在地を確認することができました。他のチームとのレベル差は結構広かったので、これからの練習で3年後自分たちが全国に行けるように縮めて行ければなと思っています」と力を込めた。

 県立の水戸商は近年、茨城県内で鹿島学園や明秀日立高という私学勢を追う立場になっている。だが、水戸商は2年前のインターハイ予選決勝で明秀日立高を1-0で破り、8年ぶりとなる全国出場。全国でも石川の名門・星稜高を1-0で破っている。

 大内は「2年前の先輩たちの姿を見たのもありますし、県立でサッカーの強い高校でプレーしたいと思い、水商に入りました」と日立SCから進学した理由について説明する。先輩たちのように私学勢を破って全国へ。そのために、0-9から差を縮めていく覚悟だ。

 今年は「みんなポジティブ」なチームだという。「自分はCBとして、キャプテンとして、味方に声をかけられる部分が少なかったり、カバーに行くのが遅かったり、味方をコントロールできていなかったのでそこが改善点だと思っています」と語る大内は、前向きな仲間たちとともに体作りや走力強化の部分から取り組んで卒業までに宿敵を上回る。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●2021 関東Rookie League特集ページ

TOP