「関東Rookie League」Aリーグ復帰を狙う武南高(埼玉)は、24日のBリーグ初戦で水戸商高(茨城)を4-0で撃破。続く、清水桜が丘高(埼玉)戦もMF岸雅也の先制ゴールと交代出場のFW高橋俊祐の2試合連続ゴールによって2-0で快勝し、連勝スタートを切った。

　開幕2試合は、すでにAチームで関東大会予選に出場している技巧派MF松原史季が不在。だが、フィジカルの強さを活かしたボール奪取とスルーパスを得意とするMF斎藤瑛斗や中盤中央から鋭い攻め上がりを見せていたMF小堀優城、中盤・最終ラインを兼任するMF高橋秀太といった選手たちがボールを動かし、キープ力の高いMF正木里津やサイドのスピードを交えた崩しなどからチャンスの数を増やした。

　当初は対外試合のスピード感に慣れなかったというが、「無理やり蹴らないで、武南らしいパスサッカーをしっかりできた」と齋藤。また、好セーブで貢献したGK前島拓実や181cmCB中音煌人中心にゴールも許さなかった。その一方でミスパスがあったり、判断面など課題も見える2試合になったようだ。

　齋藤は中学卒業時、進路に迷ったというが、所属していたGRANDE FCの坂口照幸代表兼総監督の母校、武南への進学を決意。雰囲気の良さを感じ、選手権日本一に輝いた歴史を持つ伝統校で全国を目指す。また、今年の「関東Rookie League」では、「(1年生は)みんな足元が上手くてパスサッカーできる。Aリーグ昇格を目指して全ての試合で武南らしいサッカーをして勝ち切りたい」という目標を持っている。

「今後はカゼミーロみたいな、どんな相手でもタックルして取り切るような力強い選手になりたいです」と齋藤。武南のパススタイルの中で自分の強みを発揮し、「関東Rookie League」や上のカテゴリーの大会で勝利へ導く。

(取材・文　吉田太郎)

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