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[関東大会予選]J体感した日体大柏DF土屋巧は質、50cmにこだわる

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J1の練習を体感し、細部にこだわっている日体大柏高DF土屋巧主将

[5.2 関東高校大会千葉県予選準々決勝 日体大柏高 2-1(延長)中央学院高]

「自分はCBですけれども、ボランチの気持ちでいるので。自分で攻撃を始められれば」。千葉制覇、日本一を狙う日体大柏高のポゼッションの中心は3バックの中央に位置するDF土屋巧主将(3年=ウイングスSC出身)だ。

 この日は3バックの中央で誰より多くボールに絡んでビルドアップ。キックモーションに入ってから判断を変えるなど相手DFを動かしながらパスを振り分けた。テンポ良く、正確にボールを動かす一方、常に意識しているのはゴールに直結するパス。「自分のパス一本で点に繋がるようなパスを出していきたい」と語る土屋は、この日もパスを受ける前にまず最も遠い選手の状況を確認し、1本の縦パスで相手を裏返すことにもチャレンジしていた。

 ビルドアップを評価する声も多いが、CBとして何より重視しているのは守備。自分の強みは「粘り強さだったり、ヘディング負けなかったりするところ」だと分析している。この日は相手のファーストチャンスで失点してしまったものの、その後は最後の局面でのカバーリングなど延長戦を含めて要所を締めることで勝利に貢献した。

 その土屋は今春、J1クラブへの練習参加を経験。ビルドアップなど自分の強みを出せた一方、「質の部分で高校生とはレベルが違う」と実感したという。特に差を感じたのは、守備の距離感だ。

「高校生の間合いで今までやっていたのですが、練習参加でその間合いでやっていたらシュートを打たれたので。まだまだ見直す部分がたくさんあった。守備の面でこれから改善して行こうと思っています。取りに行かないと(プロからは)ボールを取れないし、50cmとか詰める気持ちでやっていきたい」。練習からその50cmにこだわって練習していく。

 1年からAチームでポジションを掴むつもりで入学したが、レベルの高いチームの中で思うような2年間を過ごせた訳ではない。それでも、不甲斐ない思い、悔しさを持って取り組んできたことで評価を得るような存在となった。その土屋はボランチ、CBの「二刀流」でプロへ。課題と実感しているビルドアップや守備の細部にもこだわってレベルアップし、チームを勝たせてチャンスを掴む。
 
(取材・文 吉田太郎)

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