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遠藤航、ブンデス首位のデュエル勝利数に満足「日本人に対する偏見を少しばかり覆せたかも」

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“ブンデスリーガ最強のデュエル選手”MF遠藤航

 シュトゥットガルトに所属する日本代表MF遠藤航をドイツ紙『ビルト』が取材。“ブンデスリーガ最強のデュエル選手”との称号に満足している様子をうかがわせた。

 2019年夏にシントトロイデンから当時ブンデスリーガ2部のシュトゥットガルトに加わった遠藤。ドイツではこれまで出場停止となった昨シーズンのリーグ戦1試合を除いてすべての公式戦に出場。また、1部に昇格してから、シュトゥットガルトの中盤で尚更大きな存在感を発揮し、これまで今季447とリーグトップのデュエル勝利数を記録していることも現地で話題を集めている。

『ビルト』のインタビューでも“ブンデスリーガ最強のデュエル選手”と呼ばれた遠藤だが、スタッツについては「自分も驚きました」とコメント。「それにより日本人選手はフィジカルが弱いという偏見を少しばかりか覆せたかもしれませんね」と続け、自身のプレースタイルがドイツでの日本人選手のイメージを多少変えることにつながったことへの満足感を示した。

 遠藤はまた、ペレグリーノ・マタラッツォ監督が自身を以前“兵士”と称したことについても言及。「彼とはよく次の相手について、どうプレスをかけてくるのか、どうすれば相手選手からボールを奪えるのかなどについて話していますのでね。それに僕は常にファイトし、練習にも一生懸命取り組んでいます」と語った上で、「だからそう呼んだのでしょうね」とも指摘した。

 遠藤が試合中にマウスピースを着用することに、インタビュアーも注目。同選手は「もちろん歯を守りたいというのもありますが…」と切り出すと、「シュトゥットガルトにやって来たころには歯の矯正用のブラケットを着けてました。それを取り外す際、歯科医にパフォーマンスの向上につながるのでスポーツのときには着けることを勧められました。筋肉のコントロールや動きの強化につながると。それで試しましたが、着用することで良い気分を得られていますので」と説明している。

 現在28歳の遠藤は今後のキャリアについて「まだ長い間ここにいたいと思っています。家族もとても居心地良く過ごしていますし。ただ、以前にも話したことがあるように僕が昔から抱く大きな夢はプレミアリーグでプレーすることです」と強調。一方、「いつかシュトゥットガルトで欧州大会に出場できれば、それも素晴らしいと思います」とも話し、現在移籍を考えていない様子を示した。

 なお4児の父親でもある遠藤は、ドイツサッカーリーグ(DFL)が決定した各チームのメンバー、スタッフを10日間完全隔離する“検疫キャンプ”についても言及。「家や小さなジムをつくったガレージで子供たちと遊んでいます。5月12日からシーズンが終わるまで検疫トレーニングキャンプに入り、妻は1人で子供4人の面倒を見ることになり、会えなくなってしまいます。それは寂しいですが、その処置に関しては支持していますよ」と述べていた。

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