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「ベストは尽くした」、敗退決定も前のめりに戦い抜いたローマ…今季退任のフォンセカ監督は胸を張る

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パウロ・フォンセカ監督が試合を振り返る

[5.6 EL準決勝第2戦 ローマ 3-2 マンチェスター・U]

 ローマは6日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝第2戦でマンチェスター・ユナイテッドに3ー2で勝利。しかし第1戦を2ー6で落としているため、2戦合計5ー8で敗退となった。今季限りでの退任が決定しているパウロ・フォンセカ監督が試合を振り返った。伊『スカイスポーツ・イタリア』が伝えている。

 第1戦では前半を2ー1で折り返したものの、後半に5失点を喫したローマ。大逆転に望みをかけて第2戦に挑み、3ー2で勝利を収めたが、2戦合計で決勝進出とはならなかった。フォンセカ監督は「非常に困難な経験だった。だが、満足のいくものでもあった」とこれまでを振り返る。

「マンチェスター・Uとの対戦でも決勝に進むことは可能だと思っていた。敵地での前半まではそう思っていたが、後半に大きく道を間違えてしまった」

「第2戦で4ー0で勝つことは非常に困難だったが、今夜はベストを尽くして3得点を挙げた。しかし、残念なことにマンチェスター・Uにすべてのチャンスをものにされてしまった」

 フォンセカ監督はすでに今季限りでの退任が発表されており、さらに今月4日にはジョゼ・モウリーニョ監督の就任も正式に伝えられている。ポルトガルにルーツを持つ両者。現指揮官は難しい心境の中、シーズン終盤を戦っている。

「もちろんモウリーニョはよく知っているさ。ともにポルトガル人だからね。特にわだかまりもなく、2人で話したよ。彼が私のアドバイスを必要としているとは、本当のところは思っていないけどね」

「私にとってローマの監督になることは大きな喜びだ。イタリアのサッカーで戦えたことをとても誇りに思っている。たくさんのことを学び、思い出すべき多くのポジティブなこともあった。難しい経験ではあった。だが、とても満足のいく経験だった」

 2019-20シーズンから2年間を指揮。苦しい戦いが続いたが、「辞任は考えていなかった。大変なときもあったけど、チームの改善と継続に力を注いできた。プレッシャーから逃げるのはとても簡単だ。でも、私はそれを考えたことはなかったね」と前を向く姿勢に胸を張る。「イタリアにいるのが本当に好きなんだ。イタリアのサッカーが大好きだし、また機会があれば指揮をしたいね」と今後にも意欲を覗かせた。

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