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U-17からU-18代表候補へ“個人昇格”したMF山崎太新、2発も満足感なし

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1本目33分、U-18日本代表候補MF山崎太新(横浜FCユース)が右足PKを決めて同点

[5.7 練習試合 U-18日本代表候補 4-3 関東大学選抜]
 
“個人昇格”してきたサイドアタッカーが結果を残した。U-18日本代表候補は1本目33分、FW千葉寛汰(清水ユース)のシュートが相手ハンドを誘ってPKを獲得。これを左SH山崎太新(横浜FCユース)が右足で決めて同点に追いつく。

 山崎は、再び勝ち越されて迎えた2本目6分に2点目を奪取。右クロスにFW豊田晃大(名古屋U-18)が身体を張って競ると、そのこぼれ球を1タッチでゴールへ押し込んだ。本人はあくまで「得点者」となっただけで、2ゴールはいずれもチームメートのお陰という考え。喜びよりも、自身のパフォーマンスを悔しがっていた。

「自分のやりたいプレーというのがあまり出せずに、攻撃面で違いを出せなかった」。ゲームメーク、突破など、「見る人によって印象が違う選手になりたい」と語るMFは、守備面で健闘し、巧さを見せたものの、大学生を相手に違いを生み出すようなプレーをすることができなかった。

 04年早生まれの山崎は、19年に同学年の世代のU-16日本代表として、インターナショナルドリームカップに出場。だが、その後は1つ下の学年での代表チーム招集が続いていた。それでも、今年4月のU-17日本代表候補合宿で力強いドリブルやハードワークなど印象的なプレー。アピールに成功し、U-17からU-18への“個人昇格”を勝ち取った。

「18というのは目標にもしていましたし、プレミア(リーグ)で活躍していれば18に呼ばれると思っていました。呼ばれて何ができるかが一番大事だと思っているので、これからやっていきたい」。

 所属クラブでも“個人昇格”することが目標だ。4月のプレミアリーグ開幕節で横浜FCユースの指揮を執っていた早川知伸監督がトップチームの監督就任。「はやさんがトップの監督になってチャンスは感じている」と語る山崎は横浜FCでも、代表チームでも、上のチームに入るために違いを示し、結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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